魅力ない?訪日観光客に向けた茨城県の逆襲

2018/02/14
Shoichi Sato

ブランド総合研究所が昨年10月に発表した都道府県の魅力度ランキング。茨城県は、5年連続で全国ワーストの47位となりました。そんな茨城県が、訪日観光客に向けて本気のPR動画で逆襲します。

茨城県の魅力を配信するインターネット動画サイト「いばキラTV」は、県ならではの魅力を詰め込んだ3分間の動画「VISIT IBARAKI JAPAN Omnibus」を13日にリリースしました。

シネマカメラを活用したこの動画。映像と音楽のみで構成された異質のPR動画ですが、「茨城ってすごいんだ」と思わせるクオリティとなっています。

どこまでも続く青い空や荘厳な無病息災を祈る茅の輪、牧歌的な田園風景から動画はスタートします。そして茨城県の様々なスポットを歩く訪日観光客。約200ヘクタールの広大な「国営ひたち海浜公園」には、「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」に選ばれた春のネモフィラが咲き誇っています。

同園といえばジャパニーズロックの祭典、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」で有名ですが、魅力はそれだけじゃないのです。

また、動画内では金沢の兼六園、岡山の後楽園と並ぶ日本三名園の一つ「偕楽園」の紹介も。約100種、3,000本の梅は圧巻の景色。

青銅製立像として世界最大の牛久大仏は、ギネスブックに登録されているのをご存知でしょうか。

このように、魅力度最下位茨城県を見直すような、厳選された44か所が紹介されています。

茨城のインバウンド施策は右肩上がり

「いばキラTV」は全国で唯一県域テレビ局が無い茨城県が、2012年に開局しました。独自の視点から茨城県の新たな魅力を訴求するべく、毎回趣向を凝らした企画が発信されています。

その甲斐あって、開局5年で公開動画数10,000本以上、視聴数累計4,100万回以上、チャンネル登録者数63,000人超を記録。都道府県が運営する動画サイトとしては、動画掲載本数、総再生回数、チャンネル登録者数で2年連続日本一を獲得しているのです。

そしてこのほど茨城県は、インバウンド施策に本腰を入れてきました。茨城県における2016年の訪日観光客数は25万9,000人。これは前年と比べて2万人以上増加しています。

茨城県広報広聴課広報戦略室長の松崎達人氏は「茨城には、まだまだ知られていない、観光や食など非常にたくさんの魅力が隠れています。『これが茨城か!』と驚嘆されるような、世界に誇れる茨城を発信していきます」と意気込んでいます。

魅力度最下位からの逆襲。これからの茨城県の動向から目が離せません。

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Shoichi Sato
この記事を書いた人

Shoichi Sato

地域ミニコミ紙の編集記者、広告代理店を経てフリーライターとして活動中。趣味は山登りなど、スポーツ全般の元高校球児。未確認生物や宇宙、戦国時代 などが好きなロマン追求型。座右の銘は「気は遣うものではなく、配るもの」。 ブログ:s1-thats-WRITE

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