寒い日は、手足が冷えてツライですよね。そんな時、体をポカポカさせるために血行をよくする効果があるとされているツボ押しを、千葉県でマッサージ店を営んでいるKさんにお聞きしてきました。
まず、ツボ押しを始める前に、手をすりあわせて温めることから始めてください。
血行をよくするためのツボを押すので、冷たい手では効果が出にくいのです。そして、ツボはだいたい1ヶ所につき10回ほど刺を激すると指先がじんわりと温かくなってきますが、温まり方は個人差がありますから、もうひとつ足りないというときは、回数をプラスしてみてください。では早速、体を温めるために血行を良くしてくれるツボをお教えします。
◆陽池(ようち)
手首外側の中心、手を反らした時にできるしわの部分の中央を探ると少しへこんだ部分があるのですが、そこをぐりぐりと回すように押してみてください。
◆命門(めいもん)
手のひらの内側、小指の第二関節の真ん中にあるツボ「命門」を、まずは強めに押しもみしてください。何度ももんでいるうちに手足の末端がじんわりと温まってくることが実感できます。
◆指間穴(しかんけつ)
指間穴は、その名の通り、指と指の間にある凹んだ部分を指します。また、親指と人差し指の股は「虎口(ここう)」と言われ、同様の効果があります。ツボの刺激方法は、単に指で押しこむよりも、反対の手の親指と人差し指を使い、ツボをつまんで挟み込み、少し力を入れて外側に向けて引っ張って指を離します。これを10回1セットで行って下さい。
そして反対側の手も同じようにツボを刺激してみてください。このツボは、自律神経を整えてくれるとも言われているので、脳や内蔵の疲れを取り除いてくれるとも言われていますから、仕事で疲れた時などもオススメです。
◆曲池(きょくち)
曲げた肘の内側。体から遠い方、骨のくぼみになっている部分。強く押すとツンとする痛みを感じるかもしれませんので、ゆっくりと探って下さい。首から肩にかけての血流をよくしてくれるツボなので、首のこりや肩こり、手のしびれなどの緩和に良いです。炎症を鎮めて免疫機能を高める作用があるとされているので、皮膚の炎症、湿疹、子供のアトピー性皮膚炎などの症状緩和にも役立つとされています。
今回ご紹介したツボは、歩きながらでも、椅子に座りながらでも、手軽にできる場所なので、是非試して見てください。血行を良くすれば体が温かくなるだけでなく、体にも良いのでお試しあれ。