スコアリング社会に新しい指標がまた登場したようです。それは「ヘルスリテラシー」。「ヘルスリテラシー」とは、健康情報を理解し、活用できる能力のこと。この数値が高い人ほど健康に自信があり、長く働くことができるそうです。
健康に自信がない女性は仕事でも自信がない
働く女性1027名を調査したところ、8割が月経に問題を抱え、3割が貧血持ち。それもあってか働き続ける自信が「あまりない」もしくは「ない」と答える女性も3割を超えるという結果が出ました(日経BP総研メディカル・ヘルスラボ調べ)。
女性の3割が体にムチ打って働いているのだとしたら、心配です。『日経WOMAN』2019年9月号では「健康に自信がある人とない人の違い」を比較しています。すると自己評価に大きな違いがあることがわかりました。健康に自信がある人は自己評価が9点と高いのに対し、自信がない人は6点と低かったのです。
健康に自信がないと離職率が高くなる
また、健康に自信がある人は長く働く自信が「ある」「まあまあある」と答えた人は88%にものぼるのに対し、健康に自信がない人はたった16%しかありませんでした。全体の「離職を考えた」または「離職した」理由のトップは「心の不調」(68.4%)と「体の不調」(59.2%)なのです。
ここで注目したいのは、心の不調が体の不調を抜いて離職の理由トップになっているという点。もしストレスの原因が職場にあるのだったら、離職を考えてしまうのも無理はありません。
どうしたら健康で長く働き続けられる?
多様化の現在、さまざまな働きかたが生まれています。必ずしも週に5日毎日8時間労働をしなくてはならないということもなくなってきています。テレビ電話システムを利用し、自宅から会議に参加するということもできるようになってきました。自宅で仕事をすれば、少なくとも通勤のストレスからは解放されます。職場のいやな人とも顔を合わせなくて済むかもしれません。
どういうところにストレスを感じているかは人それぞれですが、まずはどこに原因があるのか自問自答してみることが必要なのかもしれません。アメリカではフリーランスの数がどんどん増えて現在35%、ゆくゆくは50%を超えるのではと言われています。日本人は現在17%がフリーランスですが、今後さらに増えると言われています。こうした動きも、自由に仕事をしたいという気持ちのあらわれなのかもしれません。