あらゆることが得点化されるメリットとは?

2022/07/01
内藤 みか

近頃、さまざまな情報がSNS化されつつあります。多くの人が映画やレストランなどの情報を得点付きでコメントしているのです。近頃は病院やファッションやイベントでもそうした機能がついているアプリがあります。今後、世の中のあらゆることは得点化されていくのでしょうか。

得点が高いものを選んでしまう

いつの間にか私たちは得点化に慣れてしまっていたようです。映画を観る時に得点が高い作品を選び、レストランを決めるときに、得点が高い店を選んで暮らしているのです。得点は多くの人の感想の平均ですから、参考はなるでしょう。

けれど時には得点が低くても自分のマニアックな好みにピンポイントで合っているスゴイ映画や食事もあるものです。逆に言えば得点がすごく高くても、自分の好みには合わないものもあるかもしれないのです。得点はあくまでも参考意見であり、最後に決めるのは自分の趣向なのです。

得点化されることのメリット

なぜ、世の中は得点化されつつあるのでしょうか。それには大きな理由があります。多くのことがマッチングアプリ化されているからなのです。たとえばフリマサイトには多くのものが出品されていますがそれは売りたい人と買いたい人がマッチングされるものです。

残念なことに時には悪質な出品者がいます。筆者も以前、とても着ることができないほど毛玉だらけの服が送られてきて驚いたことがありました。その出品者の評価を見ると「悪い」がたくさんついていました。出品者が得点化されているので、購入前にチェックしておけばこうしたリスクを知ることができたのです。

神アプリと得点化

フリマアプリは出品者と購入者をマッチングさせるためのもので、商品について責任があるわけではありません。その代わりにそれぞれの出品者を数値化させてリスクを教えてくれているのでしょう。この事例のようにあまりに得点が低いものについては私たちは慎重になる必要があるのです。

『GINGER』2022年7月号の記事「ヘビーユースな神アプリ」にも、ヘアサロンやネイルサロンの情報アプリやコスメランキングアプリが紹介されています。どちらのアプリにも店舗や商品が得点化されています。今後もさまざまなことが得点化されていく可能性があります。便利になる反面、自分なりの判断基準を持つことがますます大切になってくるでしょう。

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内藤 みか
この記事を書いた人

内藤 みか

作家/脚本家/イケメン評論家。著書80冊以上。ケータイ小説時代から電子書籍の自著も多数。脚本担当のラジオドラマ『婚活バスは、ふるさとへ』(YBS)が文化庁芸術祭優秀賞&日本民間放送連盟賞優秀賞。 ツイッター https://twitter.com/micanaitoh ブログ https://plaza.rakuten.co.jp/micanaitoh/

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