【東京☆今夜はここで独り呑み】 ~赤ちょうちんの東京遺産!鳥茂なのに焼きとんの名店~(東五反田編)~

2019/10/08
遠藤 昇輝

『家呑みよりも、気になる町で独り呑み』今回はJR五反田駅東口から品川区東五反田へ繰り出します。東五反と聞いてまっ先にイメージするのは…池田山の高級住宅街?それとも名門女子大?やっぱり大人の繁華街?IT企業が集まる五反田バレー?

狭いエリアに多彩な表情を持ち、その振り幅の大きさは都内最高レベルですが独り呑みなら何と言っても有楽街でしょう。そこにレトロなオーラを放つ貴重な名店があるのをご存知でしょうか?

駅前ロータリーから徒歩数十秒、歓楽街の入口に赤ちょうちんに縄のれんの一軒家が現れます。この佇まい…古い建物好きの筆者にはたまらない外観です。赤ちょうちんの東京遺産と呼ぶにふさわしいこの店の名は「鳥茂」。

平日の夜はたいてい満席ですが、この日は時間も早く、雨が降り続く悪天候。のぞいてみると、入店OK!しかも、2階の座敷に通してもらえることに(喜)

年季の入った建物の2階は、飲食店というより昭和初期の民家のような雰囲気。開業から70年近く経つと聞いて思わず納得です。現店主は先代の息子さんで、焼くのはお母さんの仕事。こちらは「鳥茂」という店名なのになんと焼きとんの専門店。まずはビールをやりながら品定め。といきたいところですが鳥茂のメニューに値段表記はありません。

さらに…普通の店にあって鳥茂にないものがもうひとつ。それはお箸です。お通しについてくる2本の串が箸代わり。初めての方は驚くかもしれませんが、他と違うのはこのぐらいなので、後は安心して焼きとんを楽しんでいきましょう。

一品目は「かしら」…やわらかくてジューシーな焼き上がり。からしが良く合います。

この後、なんこつを挟んで「レバー」が登場。

こちらも申し分なしの美味しさです。なぜか野菜串がついてきて、これをレバーと交互に食べると、イイ感じです。

焼酎の水割りにスイッチしたところで真打のお出ましです。

「豚の脳」はふつうの焼き鳥屋さんではなかなか味わえない珍味。イメージよりくせが無くてやさしい味。ネギがたっぷりのっているのでどんどん食べられます。そんな焼きトンの店ならではの串がもう1本。

コブクロも食べられる鳥茂…実は新宿の「鳥茂」と暖簾分けしたお店。あちらは接待にも使われる高級店ですが、五反田の方が建物の雰囲気や立地を考えると、贅沢な感じがしてしまいます。

珍味の後は定番の「つくね(ピーマンの肉詰め)」がよろしいようで。こちらをいただいたところでお勘定。

いつも見上げていた鳥茂の2階から外を眺めてみると、向かい側には更地が…。そこはかつて雑居ビルで、たしか1階に「フレッシュネスバーガー」があったはず。そんな記憶をたどりながら、昭和の雰囲気がそのまま残る「鳥茂」の2階で飲めたことが、より一層ありがたく感じられました。ちなみに1階のカウンターも味わい深い空間なので独り呑みにはうってつけです。

店名:『鳥茂』

住所:東京都品川区東五反田1-15-11

電話:03-3443-2211

営業:17時~23時(月~土)

定休日:毎週日曜

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遠藤 昇輝
この記事を書いた人

遠藤 昇輝

1968年東京生まれ 放送作家として数々の「東京の町歩き番組」を手掛ける傍ら“情報収集”と称してテレビ業界の面々が通う「独り呑みの店」を渡り歩く。東京の町の貴重な遺産を紹介するため一般社団法人東京遺産協会を設立。 町歩きプランナーとして自治体の魅力発信事業等にも参加。

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