【東京☆今夜はここで独り呑み】~名物女将の極上お好み焼きで乾杯~(大田区蓮沼編)~

2020/06/05
遠藤 昇輝

『家呑みよりも、気になる町で独り呑み』

今回はちょっと趣向を変えて「差し向かいで気心知れた人とお酒が呑める場」をご紹介したいと思います。と言うのも、最近、「長い間自粛していたら人恋しくなってきた」という声を周囲で耳にすることが多かったからです。

大田区の蒲田と品川区の五反田を結ぶ東急電鉄池上線。その蓮沼駅に降り立った経験はありますか?もしあったら「そうそう」と共感していただけると思うのが「ホームの狭さ」です。(ちょっと驚くレベル)

改札を出ると商店街。かつては賑わったそうですが、今は閑静な住宅街といった趣です。その通りを歩くことおよそ2分。シブイ店構えを確認することが出来ます。

ここ「福竹」は知る人ぞ知るお好み焼きの名店。

著名人も多く訪れますが、地元の家族連れにも長年愛されています。

皆さんのお目当ては「ふっわっふわでカリッカリのお好み焼き」。

メニューには何種類もあるので、迷ったら女将さんに希望を伝えれば万事OK!

マシンガントークで知られる女将さんがすべて仕切ってくれます。

鉄板の前に落ち着いたらまずはビールで乾杯。

山小屋風の店内は落ち着いた雰囲気で、席と席が程よく離れているため、じっくり旧交を温めるのにうってつけです。

鉄板も温まってきたところで「ウインナー&ピーマン」をつまんでいると、真打(ふくたけ天1650円)の登場です。

「福竹」のお好み焼きはかなり独特。つなぎ(水気)が少なく、野菜がたっぷり入っているので、一見するとキャベツのコールスローのようです。そして、焼き方はさらに独特。例えば、お好み焼きを押しながら焼くことはしない等。でも、心配無用。基本的には女将さんが解説付きで焼いてくれます。(迫力に圧倒されないよう気をつけてください)

およそ20分で焼き上がり、青のりとマヨネーズを加えたら完成。

ひとくち食べたら衝撃の食感が待っています。

(パンケーキのようだと言う人もいれば、スパニッシュオムレツに例える人もいるそうです)

そして「ソース要らず」とも言われる生地の美味しさに「これまで食べてきたお好み焼きは何だったのか?」「このお好み焼きは別モノなのかもしれない」と思うはず。

お好み焼きはふわふわなので胃袋のキャパシティーに余裕のある方には、各種バター焼きがおすすめです。

「はんぺん」「山芋」「ホタテ」が人気の御三家ですが、特に女将さんが焼く「はんぺん」は本当に美味。

ちなみに女将さんが忙しそうで注文し難い時は、やさしい娘さんにお願いすれば大丈夫。

(店内をものすごいスピードで往復している女性が娘さんです)

乾杯する相手がいて、心地よい賑わいがあって、世話焼きの女将さんがいる。

そうした日常があってこそ、独り呑みの楽しさがいきてくるのかもしれません。 

店名:お好み焼き「福竹」

住所:東京都大田区東矢口1-17-11

電話:03-3739-4064(予約は2名から)

営業:17:30~(閉店時間は要確認)

定休日:月曜

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遠藤 昇輝
この記事を書いた人

遠藤 昇輝

1968年東京生まれ 放送作家として数々の「東京の町歩き番組」を手掛ける傍ら“情報収集”と称してテレビ業界の面々が通う「独り呑みの店」を渡り歩く。東京の町の貴重な遺産を紹介するため一般社団法人東京遺産協会を設立。 町歩きプランナーとして自治体の魅力発信事業等にも参加。

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