「京都とタイ」のフュージョン!クールな新スポット「Den Kyoto」に潜入

2023/09/29
其田雪花

2023年9月、タイ発のラグジュアリーホテルブランド「デュシタニ」が日本に初上陸し、国内1軒目として「デュシタニ京都」を開業。同ホテル内に誕生したバー「Den Kyoto(デン・キョウト)」が古都のクールな新スポットになりそうとのことで、早速様子を見に行ってきました。

■清水寺みたいな装飾も

英語で隠れ家を意味する店名が冠された「Den Kyoto」は、ホテルの地下1階に位置しています。洞窟やワイン貯蔵庫を彷彿させる空間は、山際純平氏によるデザインで、クールな雰囲気でありながらも柔らかな曲線が印象的。土壁を多用するほか、バーカウンター真上の格子状の木材はまるで清水寺本堂の懸造りのようです。

■個性的なカクテルが豊富、ノンアル派も安心

メニューに並ぶカクテルには、京都やタイの要素が満載。たとえば「四条シーロム」は、京都の「四条通」と、タイ・バンコクの「シーロム通り」二つの道が交差するイメージで名付けられました。ウォッカ、柚子、レモングラス、タイの香辛料「カフェライムリーフ」などで構成され、爽やかで飲みやすく、同店で一番人気のあるフラッグシップカクテルです。

また、ナンプラーやコリアンダーを使用した「ソムタム」など、タイらしいテイストが味わえる一杯も発見。バーテンダーの石原康祐さんは、「まずは辛さ、その後に酸っぱさ、甘さ、塩味、さまざまな味がやってきます。タイではこれをビッグ・フレイバーと呼ぶんですが、全部がボーンときますよ」と言います。

各メニューで使用しているタイの食材は、現地出身の従業員や、本社にもヒアリングしながら選ばれた本格派。加えて、同ホテルは京都に自家農園や茶畑を持っており、一部のメニューでは自家製のパクチーや茶葉を使用しているそうです。

さらに注目したいのは、ノンアルコールである「モクテル」類の豊富さ。「悠久」「玄米スカッシュ」「ハービス」「焙じチャイ」「麹日和」など、なんと12種類ものシグネチャーモクテルが並び、ノンアル派の人でも楽しめること間違いなし。もともとアルコールが飲めない体質の方や、お酒を飲まないライフスタイルを選択する「ソバーキュリアス」の方などにも、気軽にバーを楽しんでほしいという想いが込められています。

■スイーツのようなカクテルも

食後の一杯には、自社の茶畑で育てた抹茶を使用したシグネチャーカクテルの「TEAらみす」はいかがでしょうか。なんとバーテンダーが抹茶を点てるところからスタート。京都らしい魅せ方に、釘付けになってしまいます。ふわふわでクリーミーなマスカルポーネに、ブランデーのほろ苦さがベストマッチ。かき混ぜながらいただきます。

ほかにも、自家製のわらび餅を使用した食べるカクテル「宵わらび」もラインアップ。京都の夜を、甘いスイーツカクテルで締めてみませんか。

■旅の最後はココで一杯

学生の頃からバーテンダーとしてのキャリアをスタートした石原さん。さまざまなお店で経験を積むなかで、伝説的な名バーテンダーの西田稔氏の元で修行を積む機会がありました。こうして生まれた京都や師匠とのご縁から、今回ホテルの開業と同時に「Den Kyoto」への着任が決まったのだとか。

「国によってバーテンダーの所作は大きく異なるので、日本ならではのパシッときれいに作る様子が珍しく、動画で撮影する海外のお客様も多くいらっしゃいます。京都駅の近くかつホテル内のバーなので、常連の方だけでなく初来店のお客様も多いですが、どんなお客様にも最後は笑顔で帰っていただくことが大前提なので、やはりバーテンダーとしてはそこを目指しています」と話しながら、石原さんご本人も笑顔を見せます。

初めて日本を訪れるビジターも、ご近所の常連さんも、お酒が好きな方も、ノンアル派も、さまざまな人が交差して笑顔になれる場所。京都駅から徒歩10分強という恵まれた立地なので、一杯楽しんだあとは夜風に吹かれながらクールダウンし、サッと電車で帰宅するなんてプランも可能です。良き一日の締めに、タイと京都のフュージョンが楽しめるニュースポット「Den Kyoto」へ立ち寄りませんか。

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其田雪花
この記事を書いた人

其田雪花

企業の広報&デジタルマーケティング担当を経て、ライターとして独立。大手旅行会社や外資系ラグジュアリーホテルでの勤務経験を活かし、旅、ホテル、空港など観光業界にまつわる記事をメインに書いています。とにかく旅行とホテルが大好き。日常の中では、家族や友人と美味しいものを食べる時間が癒しです。兵庫県在住。

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