内視鏡検査に新しいスタンダードを。患者さんが楽に病気に向き合える未来へ

2024/05/29
マガジンサミット編集部

京都府京都市にある「まきこ胃と大腸の消化器・内視鏡クリニック」。患者が安心して楽に大腸カメラや内視鏡カメラを受けられるように注力しており、痛みのない治療が評判を呼び、県外から訪れる患者も多い。院長の船越真木子氏は、「痛みのない楽な検査」を提供し続けることで、日本全体の内視鏡検査のレベルの底上げに寄与したいという。そんな船越氏に、患者への思いや、今後の展望について話を聞いた。

痛みの少ない内視鏡検査。若いうちに通院してくれる方を増やしたい

当クリニックは、私をはじめとして女性医師が複数人在籍しているため、女性の患者さんも安心して内視鏡検査を受けられます。また、土日の検査にも対応しているため、平日に都合のつかない方も検査していただけます。

注力しているのは、痛みの少ない内視鏡検査と、眠ったまま受けられる無痛胃カメラ・大腸カメラ検査です。多くの患者さんが、一度つらい検査だと思うと、二度と検査してくれなくなってしまいます。その結果、定期的な検査を受けなくなり、がんの発見が遅れ、進行してから通院する方が増えてしまうのです。特に、30代・40代前半の方は、まさか自分自身が病気になるとは思っていないため、検査を受けようと思う方が少なく、毎日が忙しいため検査を後回しにする傾向にあります。そういう方たちが少しでも早く病院に来てくれる環境を整えるために、日々努力しています。

胃がんについては、ピロリ菌が胃の中にいる時間が長ければ長いほど胃がんのリスクが高まるため、20〜30代で一度検査をし、早期発見につなげてほしいです。胃がんの方が親族にいる方は、とくに早めに検査してほしいですね。一方、大腸カメラはできれば、40代以上で1回受けておいてほしい。

さらに言えば、家族に大腸がんの方がいる場合は30代からリスクがあるので、30代以上で受けてほしいです。大腸ポリープを早期に発見し取り除いておけば、がんになるリスクは減らせます。お腹にガスがたまりやすい、便秘になりやすい、そんな状態が2〜3週間続いたら、とりあえず受診してほしいと思います。

どんな方でも来院しやすい、より良いクリニックを目指し続ける

当クリニックでは、受付スタッフ・看護師・医師が一丸となって、受付時から患者さんの様子を観察・フォローできるよう、心がけています。例えば、息苦しそうな患者さんが来たときには、受付スタッフが気を回して酸素濃度を測ってくれたり。肺が苦しそうな方をお待たせしてしまう場合には、お待たせしている間にレントゲンを終わらせられるよう看護師が私に相談してくれたり。

このように、患者さん一人ひとりに合わせて臨機応変に対応しますので、安心してお過ごしいただけます。また、クリニック内はホテルのような内装になっているうえ、アロマオイルを焚いているため、リラックスしていただけるのではないでしょうか。

さらに、共働きでお子さんがいるご家庭にもいつでも検査に来ていただけるよう、子連れでの検査にも対応しており、どんな方でも平等に検査を受けてもらえる環境を整えることに力を入れています。「無理かもな...」と思っても、一度電話でご相談いただければ幸いです。

また、医療は間違いがあってはいけないので、間違いが起きそうな時点で改善策を考え、未然に防ぐのが一般的です。私たちは、医療行為だけでなく接客面でもそれを実践しています。患者さんからご指摘をいただいた時も同様で、スタッフ内で共有し、対策を取るようにしていますね。今後も「このクリニックに来てよかった」と思っていただけるよう、尽力していきます。

日本中の患者さんが楽に検査を受けられる未来のために尽力する

病院嫌いな患者さんにどうやったら検査を受けてもらえるか。これはこの業界にいる者の共通の悩みです。経済的な面での補助はもちろん必要ですが、それは一医者である私にはどうしようもありません。

ただ、当クリニックが「痛みのない楽な検査」をしていれば、その良い評判が広まって、他の病院もそうせざるを得なくなり、結果的に日本全体の内視鏡検査のレベルを底上げすることができると思うのです。そんな環境を作るために、共に頑張ってくれる仲間を作ることが当面の目標ですね。そして、内視鏡検査を受けるべき人が受けられていないという現状を変えたいです。

その理想を実現するために、他の病院の先生と情報交換をしたり、新しい機器の情報は絶え間なく取り入れ、必要なものは導入したりしています。内視鏡のカメラは、購入するのに1本400万円ほどかかるんです。決して安くありません。ただ、それによって患者さんが少しでも楽に・快適に治療が受けられるようになるなら、十分に検討の余地があると思います。

また、日本中どこのクリニックでも楽な検査が受けられるようになり、当クリニックの優位性がなくなっても問題ありません。患者さんが喜んでくれるように取り組んでいれば、患者さんがいなくなることはないでしょう。今はクリニックを大きくして、より多くの患者さんに当クリニックの価値を提供できるように頑張ります。そうして、10年後・20年後の「日本中の患者さんが楽に病気に向き合える未来」のために注力していきます。

まきこ胃と大腸の消化器・内視鏡クリニック
院長 船越真木子(ふなこしまきこ)

【資格】
総合内科専門医
消化器病専門医
消化器内視鏡専門医
【所属学会】
日本内科学会所属
日本超音波医学会所属
日本消化器内視鏡学会所属
日本消化器病学会所属
HP: https://www.makikoclinic.com/

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