2024年9月12日、京都の河原町三条に「ヒルトン京都」が誕生した。関西では大阪に続いて2つ目のヒルトンホテルだ。今回は、注目の「ルーフトップバー」をはじめとした館内のレストランを紹介する。
京都の老舗コーヒーが飲める「ラウンジ」
エントランスを抜けると、右手にダイニングエリアがある。ロビーに併設されている「ラティスラウンジ」では、京都の老舗珈琲店として知られる「小川珈琲」のヒルトン京都ブレンドを味わえる。
コーヒーや紅茶、アルコールドリンク、サンドイッチのような軽食、アフタヌーンティーまで幅広くそろっているので、昼夜問わずさまざまなシーンで気軽に立ち寄れそうだ。
また、ショーケースには色とりどりのスイーツやベーカリーが並ぶ。なかでもペストリーシェフのGuillaume Bonnafous氏が手がけるスイーツは、アイコニックなデザインが特徴的だ。ストーンのようにツヤツヤと輝く「ゼンロック」や、真っ赤なバラモチーフの「パブロワ・フラワー」に目を奪われる。
京都らしい一杯を楽しめる「ルーフトップバー」
屋上には「クラウドネスト・ルーフトップバー」が誕生した。ヒルトン京都は大通りに面しており、周辺は多くの飲食店が立ち並ぶ賑やかな一帯であるが、そんな立地であることを忘れてしまうほど落ち着いた雰囲気だ。なにより周囲に高い建物がないので眺望が開けており、空が高く開放的である。
シグネチャーは、オリジナル・ピニャ・コラーダの「クラウドネスト・カクテル(2,800円)」。ほかにも、ドラフトビール「西陣麦酒 IPA 柚子無碍(1,700円)」、京都ジン「季の美 京都ドライジン(2,100円)」、京都ウィスキー「紫帯」など、ご当地ドリンクがラインアップ。食前・食後の一杯を嗜みに行くのもおすすめだ。
もちろんノンアルコールドリンクもあるので、観光やビジネスの合間に気軽に立ち寄ってみてもよいだろう。京都の広い空が癒してくれるはずだ。
地中海料理やブッフェも
ヒルトン京都のオールデイダイニングの「テオリ」では、朝食・ランチ・ディナーと一日を通してブッフェが楽しめる。インターナショナルなキャリアを持つシェフが京都産の食材を積極的に取り入れ、国際色豊かに昇華させたメニューが並ぶ。
また、地中海料理が自慢のレストラン「セブン・エンバーズ」はオーブンで焼き上げたグリルメニューに力を入れており、近江牛や京鴨をつかった肉料理が味わえる。
文化や人々の「結節点」がテーマ
ヒルトン京都のコンセプトは「京都シナプス」。シナプスとは、脳の神経細胞同士がつながる結節点を意味する。館内は「織物」をデザインテーマに、歴史や文化、世界中の人々を結びつける空間がイメージされている。
2024年10月9日に行われたオープニングセレモニーでは、そんな「京都シナプス」をイメージして紐を繋いでいく式典が行われた。
京都市長の松井孝治氏は「(ヒルトン京都は)住宅地ともオフィスとも近接していて、すばらしい商店や飲食店が近隣にある。少し歩けば先斗町や祇園までも行ける。レジデンスエリア、商業エリア、アミューズメントエリアの結節点です」と話した。
また、ホテル総支配人のジェームス・マーフィー氏は「私は若い時から日本に興味を持ち、日本語と日本の文化を37年間学んできました。1993年に京都を初めて訪れた時に受けた強い印象は、今でもはっきりと覚えています。あの時京都で私が感じた感動を、このホテルに来られるお客様にも味わっていただきたい」と期待を寄せた。