2021年の世界酒蔵ランキングが発表!第一位に輝いたのはあの酒蔵!

2021/12/16
マガジンサミット編集部

「世界酒蔵ランキング」の授賞式が、東京大手町のパレスホテル東京で開催された。

「世界酒蔵ランキング」は、国内外の日本酒コンテストの入賞実績をポイント化し酒蔵ごとに集計。ポイントの上位50位の酒蔵を格付けし表彰する。

2年前から始まった「世界酒蔵ランキング」は、今回で3回目。 きちんとした環境でプロが評価したランキングが必要だということがきっかけで始まり、今回は6つのコンテストが対象となった。(本来は7つが対象予定だったがコンテストが1つ中止となり6つ に変更された。) 「これからも、できるだけ沢山のコンテストを対象にしていき活性化に繋げたい。そしてランキ ングを発表し、日本酒を選ぶ消費者の一助になったら。また、蔵元の価値を高めていきたい。」 と話すのは、世界酒蔵ランキング チェアマンの遊佐勇人氏。

「日本酒業界がとても厳しい状況の中、1人でも多くの方に手にしてもらうためには分かりやすさ が必要だと思う。」そう語るのは、世界酒蔵ランキング チェアマンの山田聡昭氏だ。

2021年1月から9月までの家計調査の支出を見ると、家飲みにシフトした昨年は日本酒も上がっ たが今年は下降傾向にあるのだそう。 さまざまな評価がある中で、エビデンスの積み上げでランキングにする。 これが分かりやすい指標の1つとなり、現状の打開策になるのではという考えだ。 また、「良いお酒というと商品を単体でイメージしがちだが、酒蔵でお酒を選ぶという提案をしたい。例えば、ホテルを選ぶ時に格付けで評価する。格付けの高いホテルは全体の基礎が高く、 選ぶ際の基準になる。そのように、日本酒においても酒蔵を格付けで評価し選ぶ際の基準にして もらいたい。」と続けた。

良い酒をつくることができる蔵は
・良い原料を調達できること
・良い技術があること
・設備がしっかりしていること
・社員が生き生きと働く環境であること
・トップのリーダーシップ この5つが良い状態であることが大切であり、そのような酒蔵をきちんと評価していきたいと「酒蔵ランキング」を行う趣旨の説明をした。

表彰式が始まり、一ツ星を獲得した酒蔵から順に表彰されていく。 五ツ星を獲得した酒蔵の中でも注目の第3位は「有限会社渡辺酒造店」だ。

世界一の授賞蔵であり、日本、ヨーロッパ、アメリカ、アジア56冠を達成した創業明治3年の老 舗酒蔵。ブランドは蓬莱とW(ダブリュー)。 「人を心の底から笑顔にするものが日本酒である」という哲学のもとに経営。 2020年世界酒蔵ランキングにおいても第一位を授賞している。

続いて第二位を獲得したのは、「平和酒造株式会社」。

1928年創業。高品質で、人生に彩りを添えるお酒を届けたいという想いから立ち上げた。 同時に若手社員一人一人の強みが活かされ、活躍できる組織に。 平均年齢31歳と若い酒蔵で社員のやる気を重視し、入社二年目の社員によってクラフトビール 「平和クラフト」が誕生。 また、日本酒人口を増やすため著名人とのコラボレーションや音楽イベントでの日本酒の提供な ど、従来の日本酒のイメージを変える仕掛けを展開している。

そして、第一位に輝いたのは「八戸酒造株式会社」だ。

創業1775年。 創業時から地元八戸で愛飲されている辛口の陸奥男山や1998年に立ち上げたフレッシュでフルー ティーな陸奥八仙を製造。
青森の地酒であり、米は青森県産のものを使用。 白麹を酵母の仕込みに使い、白麹由来のクエン酸が酒全体を引き締めさわやかでフレッシュな味を届けている。

八戸酒造株式会社の駒井氏は、「日常に寄り添う楽しい時間、リラックスタイムとして飲んでいた だけたら。そして業界が盛り上がり、日本酒を手に取るきっかけになったら嬉しい。」と語った。

「世界酒蔵ランキング」でお気に入りの酒蔵を見つけ、美味しい日本酒をさまざまなシーンで取り入れてみてはいかがだろうか。

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