東京駅に石庭誕生!?今すぐ京都に行きたくなるプロジェクト!!

2020/02/07
Shoichi Sato

東京駅の八重洲中央コンコースといえば、新幹線乗り場の入り口です。そんな、東京駅のど真ん中に、インパクトのある石庭が造園されました。 

これは「そうだ京都、行こう。」のCMでお馴染みのJR東海が、キャンペーンの一環としてスタートさせたプロジェクト。1月31日にはお披露目イベントが実施され、コンコースを足早に行き交う都会のサラリーマンらが、足を止めて石庭を眺めていました。

イベントには京都「霊源院」の雲林院宗碩住職と、今回の石庭を造り上げた造園家、中根行宏氏と中根直紀氏の兄弟が参加。住職による説法や禅体験、作庭体験などが行われました。 

「霊源院」といえば、かの一休さんが修行し、今川義元が出家したとされる由緒正しきお寺。宗碩住職は「お寺は今でいうホテル。かつてはお庭を接待に使い、石庭を眺めながら禅の話を説いていた」と、禅と石庭の関係について話しました。一方、中根兄弟は日本を代表する造園家。「今回の石庭は“令和の石庭、龍虎の庭”。東京駅に造るということで、人の流れや旅立ち、安全などを表現した」と語りました。

龍虎の庭には7つの石が配置されています。実はこれ、石庭を眺める位置によって見える数が違うのです。ある時は7つ。ある時は5つ、または3つと縁起の良い石の数になります。また、美しく引かれた砂紋も魅力。ついつい時間を忘れて魅入ってしまいます。

本当の自分に出会う座禅

イベント当日は宗碩住職による禅体験も実施。参加者は慎んだ様子で濡縁に座ります。「禅とは本当の自分を探すもの。目で見ることは、そこに在るものを写しているだけ。本体は心にある。そこに気づいて欲しい」と宗碩住職。また、砂紋引き体験では「無心で一気に引くこと。最初にどこで始めてどこで終わらせるかを決めると綺麗に引ける。迷いがあると線がブレてしまう」と話しました。貴重な体験をした参加者は「初めての経験。京都へは仕事で年に2、3回行くが、石庭の景色をゆっくり見ながら座禅をしに行く旅もしてみたい」と話していました。

東京駅に突如現れた令和の石庭、龍虎の庭。お披露目イベントを主催したJR東海営業本部観光開発グループの今泉博敬氏は「冬の京都をPRするためにプロジェクトを立ち上げた。これまでは春の京都をPRしていたが、石庭を楽しむ季節は冬。東京駅で少しでも京都を感じてもらえれば」と述べました。

龍虎の庭は午前11時から午後7時の間で2月15日(土)まで展示されています。都会の喧騒の中にある異空間。ぜひ一度、足を運んでみてください。きっと、そのまま新幹線に乗って、京都に行きたくなりますよ。

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Shoichi Sato
この記事を書いた人

Shoichi Sato

地域ミニコミ紙の編集記者、広告代理店を経てフリーライターとして活動中。趣味は山登りなど、スポーツ全般の元高校球児。未確認生物や宇宙、戦国時代 などが好きなロマン追求型。座右の銘は「気は遣うものではなく、配るもの」。 ブログ:s1-thats-WRITE

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