数年前よりもワインが親しみやすくなってきた今日この頃。筆者はワインバーでの勤務経験と資格がある為、公私ともにワインと触れ合う機会が多いのですが、その中で感じてきたこと…。それはたくさんの酒類の中で、なぜかワインになると見栄を張ったり無駄にカッコつけようとする男性が多すぎる…!そこで筆者の体験談をもとに、大人の男たるものやってはいけないワインのたしなみ方をお送りします。
ずーずー飲み
40代後半で小洒落た格好をしていたそのお方。おしゃれなレストランでの食事中、ワインを注がれると悩ましげな目でグラスを傾け香りを堪能。そこまではいいのですがなぜかその後、毎度ソムリエの如く口をすぼませて空気を吸い込み“ずずっ…ずずっ…”と音を立てて飲むのです。
おそらくソムリエのテイスティングのイメージが強く、ワインはそう飲むものだと勘違いしていたのでしょう。別に一口目はいいのです。ただそれがずっと続くとなると単なる騒音です。周りは耳を塞ぎたくなってしまうことでしょう。
こなれた雰囲気は出やすいですが、やり過ぎには注意しましょうね。
知ったかぶり
飲食店で隣り合わせたそのお方は接待を受けているのか上機嫌なご様子。しかしそのお方、店員さんが説明するおすすめワインに対しては「他に無いの?そういう気分じゃないんだよな。」とため息交じりで次々と却下していくのです。
そして困り気味の店員さんに、○○は無いのか?と某高級白ワインの名前を挙げました。そうです、この一連の流れは俺ワイン結構詳しくてこだわりあるからアピールだったのです!私はそのお方からある意味目が離せなくなってしまいました。
お店にそのワインが無く、同じ産地と品種で造られたワインをおすすめされてオーダーしていたそのお方。しかし到着するや否や「俺が飲みたかったのは赤だぞ!」とお怒りモードに…。
どうやらワイン名を知っていただけで、それ以外は赤なのか白なのかもよく知らなかったご様子。察した周りもフォローしだし、本人も気づいたのか小さくもごもごもご…。とんだ赤っ恥ですよね。
しかし似たようなお方は本当に多いのです。知らない事は知らないと素直に伝えましょう。
一気飲み
お祝いの席で筆者の生まれ年のあまり手に入らないワインを用意してくれた素敵大人男子がいました。喜びに包まれ食事を楽しんでいると、突然そのお方が「うぇ~い」と言ってそのワインを一気しだしたのです。更にもう一人の大人男子を煽りだし、ついには40半ばの男二人が「うぇ~い」です。貴重なワインが飲み干されていく様子に絶句したのを覚えています。
いい年の大人が一気しているのもいかがなものですが割愛します。高いワインには高い理由がちゃんとあり、ブドウの栽培・収穫方法や醸造など、いろんな人たちの努力がぱんぱんに詰まっているのです。高級なものを一気しちゃう俺、は何一つかっこよくありません。価値をわかって大切にしている男性の方がよっぽど素敵ですよ。
以上、大人の恥ずかしいワインの飲み方でした。男性は何歳になってもカッコつけたい気持ちがあるのかもしれませんが、それがずれていると逆効果になってしまいます。接待の場やデートなど、恥ずかしい思いをしないように、そして相手にもさせないように大人な対応を心掛けましょう。