【東京☆今夜はここで独り呑み】 ~坂の下の古民家はおでんとうなぎのハイブリット店~(高田馬場編)~

2019/12/23
遠藤 昇輝

『家呑みよりも、気になる町で独り呑み』今回は今も昔も全国屈指の学生街で知られる高田馬場へ繰り出します。

高田馬場はJR山手線、西武新宿線、東京メトロ東西線が乗り入れ、あの新宿まで2駅6分という抜群の立地ながら、学生街とBIG BOX(ビッグボックス)のイメージがずっと変わらない不思議な町。

先日、日ごろお世話なっているコラムニストの泉麻人さんの新刊本発売ベントが駅前の芳林堂書店で開催されたので、久々に高田馬場へ。

帰り道、駅前の高架下で漫画の神様・手塚治虫さんの作品が描かれたウォールアートを見てひらめいた“独り呑みの行き先”は…BS-TBS『町中華で飲ろうぜ』に登場した「一番飯店」。手塚治虫さんゆかりの店で、お酒に合うメニューも充実しています。

目的地を目指し、早稲田通りを進んで行くことおよそ8分…衝撃の事実が発覚!

なんと『本日貸切』のお断りが・・・まさかの展開にうなだれながら駅方面へUターン。

しばらく歩くと、早稲田通り折れて坂を下った先にポツンと佇む一軒家を発見!

夜の路地に映える朱色の外観に引き寄せられるように近づいていくと、そこは、おでんとうなぎと書かれた赤ちょうちんが燈る古民家ふうの店。店名は角家と書いて『すみか』。

扉を開けると、すぐに6~7人が座れるカウンター席。ちょうど角の一人分が空いていました。(2階は掘りごたつのお座敷とテーブル)

そして、目についたのは1枚の張り紙。

「おでんの出汁汁割り」…行き当たりばったりの店で大好物に出逢えるなんて(幸)

まずは「出汁割り焼酎」からいただくことに。

うまい。実にうまい。聞けば、トビウオから取る「あご出汁」が店のこだわりだという。

この時点でメニューを見るまでもなく、舌は完全におでんモード。

そこで、厚揚げ、ちくわぶ、半熟玉子、大根、じゃがいも(個人的不動のベスト5)を注文。

もし迷ったら盛り合わせでOK!同店では、食べたいおでん種があれば入れてくれるそうです。

さらに、「青のりのポテトサラダ」もお願いしたところ…これが感激レベルのおいしさ!

青のり+ポテサラがこんなに相性が良いとは思いませんでした。

ふと周りを見渡すと、学生街の高田馬場なのに学生客がいません。

では、高田馬場の駅から離れたこの店で飲んでいるのはどんな客層なのか?

プロファイリングしていると…おでんのお出ましです。

どれもたっぷり「あご出汁」が染み込んで…とっても美味。

というわけで、次のお酒は迷わず「出汁割り日本酒」をチョイス。

他にも多彩な銘柄の日本酒が揃う店で「出汁割り」ばかり頼むのは、少々勇気がいりましたが、少し離れた席にさらなる猛者が…。よほど「黒霧島」が好きなようで、いろんな飲み方で何度も注文していました。

『角家』では本格的な鰻も食べられます。

白焼き、塩焼きでは、関東と関西の焼き方をどちらか選ぶことができます。

ガッツリ食べたい方は「東西食べ比べ重」もありますし、夜の鰻定食もあります。

ちなみに、お腹に余裕がなかったら、鰻の串焼きがあるのでそちらがおすすめ。

私はシメに「ウナギの肝焼き」をいただきました。

(鰻とよく合う日本酒として同店が推奨するのは【大分】西の関  手作り純米)

駅から少し歩きますが、忘年会&新年会にも良い店です。

コース料理は、刺身やあったか~いお鍋もあって、とってもリーズナブルですよ。

店名:角家(すみか)

住所:東京都新宿区高田馬場3-12-27

電話:03-3361-1179

営業:【金曜日・土曜日】17:00~26:00(L.O.25:00)

   【火曜日~木曜日・日曜日】17:00~24:00(L.O.23:00)

定休日:月曜

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遠藤 昇輝
この記事を書いた人

遠藤 昇輝

1968年東京生まれ 放送作家として数々の「東京の町歩き番組」を手掛ける傍ら“情報収集”と称してテレビ業界の面々が通う「独り呑みの店」を渡り歩く。東京の町の貴重な遺産を紹介するため一般社団法人東京遺産協会を設立。 町歩きプランナーとして自治体の魅力発信事業等にも参加。

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