【東京☆今夜はここで独り呑み】 ~内幸町・新橋で初体験!ウナギの醤油焼きがイイ~

2018/10/22
遠藤 昇輝

『家呑みよりも、気になる町で独り呑み』今回は<内幸町駅周辺のオフィス街(新橋2丁目)>に繰り出します。住所は新橋ですが内幸町駅からのほうがずっと近いことがわかったので虎ノ門から歩いて向かうことにしたのですが、地下鉄を降りて地上に出たらビックリ。いきなり広大な更地が広がっていました。

現在、虎ノ門交差点の周辺は再開発の真っただ中。きっと巨大な複合ビルが建つことでしょう。さて、いよいよ10月。10月はは体調を崩しやすい時期といわれています。そこでスタミナをつけるため<秋のうなぎを肴>に独りのみと参りましょう。

『まほろば』は店主の実家が養鰻場(高知県内)という珍しいお店。もちろん扱うウナギは高知県産のものが中心で、活きたまま仕入れて炭火で焼き上げるスタイルが人気を集めています。ふつうのウナギ屋さんと違って、目印の看板には「美味しい鰻でお酒が飲めます」と書かれています。

雑居ビルの1階奥が『まほろば』。高知県ゆかりの店とあって、店内は高知一色。「よさこい祭り」や「リョーマの休日」など観光PR用のポスターがあちこちに貼ってあります。そして、お酒のメニューにも高知県の焼酎がズラリ。

選ぶのに迷ったらメニューに書かれた3つの印を頼りましょう。(☆→おすすめ、◇→飲みやすい 〇→クセが強い)私は星印がついた<栗焼酎『ダバダ火振り』>を注文。銘柄名の下に書かれた(店一番のおすすめです)という文字にそそられました。その栗焼酎をひと口飲むとソフトな甘みが…。

検索したら「栗をたっぷり50%も使用し、その香りを封じ込めるように低温でゆっくりと蒸留いたしました。栗のほのかな香りとソフトな甘みが、お口の中でふわっと広がることでしょう」とありました。料理は「まほろば」自慢の「ウナギづくしコース」がおすすめ。

2杯目の焼酎に代えたところに運ばれてきたのが「肝焼き」。こうした焼き物を食べる時に活躍するのが山椒ですが、「まほろば」の山椒は何とペッパーミルの中。コショウみたいにガリガリ挽いてかけるのがこの店のスタイルなんです。(挽くのにちょっとコツが要ります)そして、「ウナギの白焼き」が登場。

その身はホクホク。さすがは実家がうなぎの養殖業というだけあって実に美味いです。ここで聞こえてきたのが、隣にいた男性の注文内容。何と!うな丼を2つ頼んでいたのです。1つはふつうのうな丼でもう1つが「醤油焼き」というもの。メニューを見ると、たしかにあります「醤油焼き」。「これは…よほど美味いに違いない」そう確信して私も注文。

肝食べている時も…「ウナギの醤油焼き」が気になって仕方ありません。よく考えたら「ウナギの醤油焼き」がメジャーな料理じゃないのが不思議に思えてきました。なぜなら不味くなる要素が無いばかりか、川魚の匂いを考えたら、塩などより醤油の方が有利なはず。と、ここで「ウナギの醤油焼き」がついに目の前に…。

こ、これは…旨い!想像以上のマッチングで醤油が焼けた匂いもグーです。名店のウナギの美味しさを表現するナレーションに「継ぎ足されてきた秘伝のタレを…」という常套句がありますが、秘伝のタレより醤油かも。(これを食べるだけでも来店の価値アリです)

〆の「うな重」と合わせて3種類のウナギが楽しめて大満足。この「うな重」、ごはんもとても美味しかったのですが、実はお米も高知県産。しかも、店主の兄さんが農薬を必要最低限まで減らして栽培した「こだわりのコシヒカリ」だそうです。

ちなみに「まほろば」には秋から春にかけて食べられる名物の料理があります。それが「鰻のしゃぶしゃぶコース」。炙ったうなぎの頭からとるダシ汁が評判の逸品があなたを待っています。

【今回のおすすめポイント】

▶店舗力:★★★☆☆

▶商品力:★★★★★

▶サービス力:★★★★☆

住所:東京都港区新橋2-2-4 パイオニアビル 1F

TEL:03-6268-8007

定休日:土曜日・日曜日・祝日

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遠藤 昇輝
この記事を書いた人

遠藤 昇輝

1968年東京生まれ 放送作家として数々の「東京の町歩き番組」を手掛ける傍ら“情報収集”と称してテレビ業界の面々が通う「独り呑みの店」を渡り歩く。東京の町の貴重な遺産を紹介するため一般社団法人東京遺産協会を設立。 町歩きプランナーとして自治体の魅力発信事業等にも参加。

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