岡山県の北端にあり、中国山脈のほぼ真ん中に位置する真庭市。日本は軟水が主流となっているが、ここは国立公園蒜山を抱く高原の町で全国的にはすごく珍しい軟水と硬水の源流の両方がある。
そんな良質な水に恵まれた町には発酵に魅せられた酒蔵や企業、工房が集まっていて多ジャンルの発酵食品があるのも特徴だ。更には他県から移住してきた方がチーズ屋さんを開くなど真庭の水、発酵に引き寄せられる人々もいる。
そんな発酵の魅力に気づき、今もなお発酵に対して妥協を許さない酒蔵や味噌製造工場、ビア工房、ワイナリー、チーズ工房などの企業が集まり「まにわ発酵’s」を立ち上げて発酵の町を盛り上げよう、お互いの発酵技術を高めようと尽力している。
どの蔵も小規模であるため手作りが魅力となっているが、生み出す発酵食は素晴らしく、受賞歴があるものも多い。
この活動を通して発酵文化の息づく真庭という町や真庭のブランドを知ってもらいたい。発酵を若い世代や地方に写り住んだ真庭人や日本中に伝えたいという熱い想いを持って活動をしていると「まにわ発酵’s」の参加企業の一つ、河野酢味噌製造工場の河野尚基氏は語った。
まにわ発酵’sは町に実際に来て見て感じて欲しいと思っている。そのため活動としては発酵にまつわるイベントを開催したり、マルシェを開催したりもしている。
また、蔵見学をしたいという声もあったので、蔵見学もできる発酵ツーリズムも行っている。オーナー自らが案内することも多く、作り手の説明も聞けて面白い。なかなか見れない蔵の内部も見られるのも魅力だ。
また、コロナ禍では移動の制限もあったため、オンライン蔵見学も実施。新たな取り組みとして「グランピング×発酵×蔵見学×収穫体験」を掛け合わせた発酵ツーリズムも開催した。 もちろん、技術向上の取り組みも実施。面白い取り組みの1つとしては2つの酒蔵が一世代前ではタブーだった互いの酒蔵内部や手法を公開し、真庭の軟水と硬水の違いを生かした共同醸造を行い、新たな美味しい酒を生み出した。
このように岡山県真庭市には発酵食の魅力が溢れていて、発酵や健康食に興味がある人々を魅了している。また、現在は健康食として幅広い世代に発酵食が支持されていることもあり、この町は多くのポテンシャルをひめているのだ。
【発酵ずフェア開催】
そのような真庭の発酵食を使った料理が「発酵ずフェア」として3月15日〜30日の期間限定で「とっとり・おかやま新橋館」にて食べることができる。
■ももてなし家 海鮮巻き(紅酢使用) 1,300 円
河野酢味噌製造工場さんの1年3ヶ月かけて仕上げる紅酢を使った純米酢を使用した海鮮巻き。
河野酢味噌製造工場さんの1年3ヶ月かけて仕上げる紅酢を使った純米酢を使用した海鮮巻き。具材との相性もばっちりな酢飯に仕上がっている。 具材は岡山の海産物を中心に巻いてある。
■ゆずディップ 500 円
■和牛のたたき(辛しょうゆ麹) 1,800 円
■ひしおみそ和牛バーガー 1,500 円
河野酢味噌製造工場さんのひしおみそをソースに使った和牛の味噌バーガー
■御前酒 純米 美作 グラス500円 徳利1,000円
■三座ワイン(グラス・ボトル) ボトル 8,900 円 グラス 1,600 円
お酒やワイン、味噌など岡山県真庭市の発酵食が実際に味わえる機会なので、気になる方は新橋の「とっとり・おかやま新橋館」を訪れてみてはいかがだろうか。