目指すは「医療業界のアマゾン」おおこうち内科クリニックの「患者の心に寄り添う医療」とは

2020/03/09
マガジンサミット編集部

病気を治すだけでなく患者の心に寄り添ったケアなどで注目を集める「おおこうち内科クリニック」(愛知県稲沢市)の取り組みが話題を呼んでいます。最先端医療の導入や外国人対応にも積極的に取り組み、目覚ましい成長を続けている同クリニックの理事長兼院長・大河内昌弘さんにインタビューし、チャレンジ精神の秘密や医師としての原点、今後の展望などについて話を聴きました。

「おおこうち内科クリニック」理事長兼院長・大河内昌弘さん

平成2年名古屋市立大学医学部卒業。同年名古屋市立大学第一内科所属。平成15年学位取得。平成15-17年アメリカルイジアナ州立大学生理学教室へ留学。平成24年おおこうち内科クリニック開設。平成27年医療法人大河内会理事長に就任。様々なメディアにも紹介され、大感動を与える医療と究極のホスピタリティを日々追求している。著書に「12人の医院経営ケースファイル‐私たちはどうやって経営トラブルを乗り越えて理想のクリニックを創ることができたか」(中外医学社)

大河内昌弘さんインタビュー

まず同クリニックの特徴について質問すると、大河内さんは「病気を治す以外にいくつかニーズがあると思っていて、当クリニックがこわだっているのは究極のホスピタリティ」と答えてくださいました。続けて、大河内さんは「医療は病気を治すだけが医療ではありません。病気になることで心も不安定になり、心も病んでしまう事が多いので、患者様の病気だけでなく、心に寄り添う医療が重要であると常々思っています」と語ってくれました。

病院というと、患者や家族にあまり具体的な情報が知らされず、実際の検査や手術の様子も確認できないまま治療が進むことが珍しくありません。また、インバウンド時代といわれながら十分な外国人対応ができていない病院も少なくありません。この現状について、大河内さんは以下のように話してくれました。

「今の医療は『病気を治すこと』にばかり偏っているように思います。病気になってもあそこの病院に行けば気持ちが楽になる、あのクリニックにまた行きたい、と思ってもらえることが大事。他のクリニックがやっていない『積極的な情報公開』『外国人に優しい』『時間感覚』などといった部分に力を入れています」

また、身内の方がガン治療で苦しんでいる経験から「免疫療法」にも注力するようになったそうです。

大河内さんによると、大きな病院ではスタンダードなガンの3大治療(手術・抗ガン剤、放射線治療)が行われますが、それらの治療でも治らず、サジを投げられてしまう患者さんがたくさんいるとのこと。それ以外の治療法があっても保険診療か自費診療かの壁は厚く、基本的に保険外の治療法は「リスクが大きい」などの理由で敬遠されるそうです。

「おおこうち内科クリニック」のスタッフからも「リスクが高いのではないか」と不安の声があったそうですが、大河内さんは「自分は何のために医者になったのかという原点を思い出した」と語り、以下のように当時の心境を回顧してくれました。

「リスクはあるかもしれないけれども、本当に助けたい人のためにリスクを承知でやらなければならないこともある。やらなければ、自分が医者になった意味はないんじゃないか。どんな苦難があっても、それをやりきるんだという強い覚悟が自分の中に沸いてきました」

病気に苦しむ患者のため、医療界の未来のため、意欲に燃えている大河内さん。今後に向けては「現代人の多様性やインバウンドの時代に対応できるように、日本語が話せずに日本に就労に来ている外国人や、英語がうまく話せずに海外渡航する日本人の力になれるように、院長とスタッフが一丸となって言葉の壁に挑んでいきたいと思っています」とのこと。

さらに「時間感覚にもこだわり、オンライン診療などを使って、日本全国の顧客を対象に、迅速即日の医療のニーズに色々な医療分野で応えて行きたいと思っています。加えて、保険診療では救われない方達、普通のクリニックでは見てもらえない方達に対して、日進月歩で進歩する最先端の治療を積極的に取り入れて、安心確実な医療を実践して行きます」と語ってくれました。

大河内さんは「こんなクリニックが世の中にあるんだと、大感動を与えられるクリニックを目指したい。病気で困ったら、おおこうち内科クリニックに行けば何とかしてくれる。すなわち『医療界のアマゾン』として患者様や全国のクリニックに信頼され、日本の医療界のマインドを変えるような人材を育てていきたい」とも語り、従来の医療から一歩も二歩も進んだ未来を見据えています。

保守的なイメージが強い医療界で、病気で苦しむ人々のために大きなイノベーションを起こそうと奮闘している大河内さん。患者の心に寄り添った治療、柔軟な外国人対応、保険診療にこだわらない先進医療の導入など、どれもこれからの日本にとって大事な要素ばかりです。今後、大河内さんの挑戦はさらに全国的な注目を集めることになりそうです。

 

おおこうち内科クリニック

https://www.okochi-cl.com/

この記事が気に入ったらいいね!しよう

マガジンサミット編集部
この記事を書いた人

マガジンサミット編集部

編集部のTwitterアカウントはこちら 【マガサミ編集部Twitter】 編集部のYoutubeアカウントはこちら 【マガサミYoutube】

マガジンサミット編集部が書いた記事

あなたへのおすすめ

カテゴリー記事一覧

pagetop