もうすぐ父の日でございます。今年は何を贈ろうか…悩んでいらっしゃる方も多いのでは。毎年贈られている方にオススメなのが絵本でございます。「おっ、今年はどうしたんだ?」と驚かれること間違いナッシングでございます。まさか娘から絵本をプレゼントされるなんて…インパクト大でございます。
さらに一言、「最近、絵本を読む大人男子(オジサン)、多いいらしいよ」と付け加えてあげてくださいませ。読んだ後、間違いなく「久しぶりに読んだけど、面白いなぁ」と、喜んで頂けるはずでございます。そんな絵本をチョイスいたしました。父親が喜びそうな大人絵本でございます。
「あいたくなっちまったよ」(作:きむら ゆういち 絵:竹内 通雅)
こちらは、映画化もされ大ヒットした「あらしのよるに」の作者で人気絵本作家のきむらゆういち様の作品でございます。いわゆる「お父さん絵本」はたくさんございますが、こちらは、子どもではなくお父さんに刺さるお話でございます。父親が「父子っていいなぁ」と共感できる絵本でございます。でもって、「かっこいい」のでございます。どんな内容かというと…。
ある日、おいしそうな子ネズミをお父さんヤマネコが見つけます。そして、その子ネズミを食べようとした瞬間、現れるのが子ネズミの父親でございます。ここから先の子ネズミの父親と、子供を持つヤマネコのやり取りが、秀逸なのでございます。子を持つ父親同士の気持ちがビリビリ伝わってくるのでございます。そして、最後のヤマネコのキメ台詞がしびれるのでございます。
大人の男性が感動する絵本でございます。竹内通雅様の大迫力の画もたまりまセブンでございます。是非、父親に読んで頂きたい一冊でございます。
「あのときの カレーライス」(作:きむら ゆういち 絵:伊藤 秀男)
こちらも、きむらゆういち様の作品でございます。きむら様の作品は、大人が楽しめるものが多く、大人男子(父親)からの人気が高いのでございます。そんななか、ストレートに大人向けだなと思える絵本を先日出されました。それがこちらの「あのときの カレーライス」でございます。絵は、小学館絵画賞、日本絵本賞大賞など、多数の受賞歴のある重鎮、伊藤秀男様でございます。
貧乏暮らしからがむしゃらに働いて大金持ちになった男のお話でございます。なにもかも手に入れたこの男が思ったのが、「ああ、あのときのカレーライスが食べたい」でした。それから、男はそのカレーライスを求め、何もかも失ってしまう…そんなお話でございます。「人生で本当に大切なものは何なのか」、とても深いテーマのお話でございます。
どちらも、大人の男性が読んで満足できる絵本でございます。「なんだ、子どもの絵本じゃないか…」と思われることは、絶対にございません。父の日に、安心してプレゼント頂ける大人絵本でございます。是非、お試しくださいませ。
(文:N田N昌)