クイズ番組でのその知識力はもちろん、最近では朝のニュース情報番組等でのコメンテーターとしての評価も高く、今年3月で22年の長い歴史に終止符を打つ『とくダネ!』(フジテレビ系)の小倉智昭さまの後任にも名前が挙げられているのは、“令和のご意見番” こと、カズレーザー(メイプル超合金)さまでございます。
カズレーザーさまといえば、年間200冊以上を読破するという超読書家として有名。『アメトーーク!』(テレビ朝日系)では、読書芸人としてお馴染みでございます。様々な番組で、オススメの本を紹介されております。
そんなカズレーザーさまが、2021年最初におすすめしたのがこちら。
「このあいだに なにがあった?」(作:佐藤 雅彦 ユーフラテス 出版社:福音館書店)
今年元日、『シューイチ』(日テレ系)の人気企画“食べヨムツアー”で紹介された写真絵本『このあいだになにがあった?』でございます。
内容をご紹介すると、「毛がもこもこの羊」と「短い毛の羊」の写真が並んでいて、2枚の写真の間には「どんなことがあったでしょう?」という推理絵本。
ページをめくると、その答(羊の毛を刈っている写真)が載っております。
大人も「やられたぁ!」と楽しめる問題も続々。知的好奇心を満足させてくれる大人も楽しめる写真絵本でございます。
そして注目すべきは、この絵本の作者なのでございます。
実は4年前、『アメトーーク!』の企画でも、カズレーザーさまは、この作者の写真絵本を紹介していたのでございます。ちなみに、そのタイトルは『中を そうぞうしてみよ』。椅子や貯金箱など身近なものにX線写真を当てて中を透視するという絵本でございます。
そう、この2冊の作者である佐藤雅彦・ユーフラテスさまは、カズレーザーさまの「推しメン」ならぬ、「推し絵本作家」なのでございます。
どちらも写真絵本なので、写真家と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
実は佐藤雅彦さま、知る人ぞ知る大御所クリエーターでございます。アラフォー世代の業界の方なら、「ああぁ」と思われること間違いナッシングでございます。
NECさまの「バザールでござーる」をはじめ、湖池屋さまの「ポリンキー」や「スコーン」、さらにトヨタさまの「カローラⅡ」などの伝説的なテレビCM、さらに、「おかあさんといっしょ」発のヒット曲「だんご3兄弟」、ゲームソフト「I.Q」の生みの親でもございます。
「芸術選奨文部科学大臣賞」「紫綬褒章」をはじめ数々の賞を受賞、現在、東京藝術大学教授を務められております。
そして、佐藤さまと一緒に絵本制作をしているユーフラテスさまですは、慶應義塾大学の佐藤雅彦研究室の卒業生からなるクリエイティブグループでございます。その繋がりで、NHK・Eテレの番組「ピタゴラスイッチ」や「0655」「2355」といった番組を佐藤さまとご一緒に担当されております。
大人も楽しめる「佐藤雅彦・ユーフラテス」絵本、是非一度ご体験くださいませ。
(文:絵本トレンドライター N田N昌)