
全国的に例年よりも気温が高く、暑い夏になるとされている2026年の夏。熱中症への警戒もより一層求められることになりそうです。
そんな季節を前に、暑さに負けない職場環境作りに取り組んでいるのが、総合建設会社の株式会社大林組です。今回は大林組の東京のある建設現場での暑さ対策への取り組みを紹介していきます。
データやデバイスを使った熱中症予防

大林組では作業員の命を守るため、建設現場での熱中症対策を強化しており、データやデバイスを利用した対策を行っています。
その中でも特に注目したいのが、作業員に着用を義務付けている熱中症対策リストバンドです。このデバイスを装着することにより身体の中心部の温度の上昇を検知し、休憩すべきタイミングをアラーム・LEDなどで警告します。
厚生労働省では、熱中症の危険を避けるために「作業時の深部体温を38℃以下に保つこと」を推奨していますが、自身の深部体温が38℃に近づいても本人が暑さを自覚していない場合も多いそうです。この自身の感覚と実際の深部体温の差をこのリストバンドが埋め合わせ、熱中症を防いでいます。

また、その他にも現場内の気温や湿度といったデータをリアルタイムでクラウド一元管理し、暑さ指数(WBGT)に応じて休憩指示を行うシステムや、作業員全員が使用するファン付き作業着、直射日光を遮る日よけの配備など、データやデバイスを使った熱中症対策が行われています。
「AVA冷却」のスポットを設置

さらに、科学的知見に基づいた「AVA冷却」のスポットも設置。手のひらには体温を調節する特殊な血管である「AVA血管」というものがあり、その血管を冷やすことで血液の温度が下がり、その血液が体を巡ることで体の中心部の温度が下がっていきます。
作業員休憩所には「糀甘酒かき氷ステーション」も

2026年、この建設現場では新たな取り組みが始まりました。その名も「糀甘酒かき氷ステーション」。こちらは作業員の方が休憩時間に好みのシロップと「糀甘酒」をかけたかき氷を味わえるという特設ブース。食品メーカーのマルコメと大林組のタッグにより実現しました。

糀甘酒は適度な塩分と豊富なビタミンB群が含まれており、「飲む点滴」と言われるほど高い栄養価で熱中症に負けない体づくりをサポート。もちろんアルコール分は0%のため、作業に支障をきたす心配はありません。

実際に「糀甘酒かき氷ステーション」を利用した作業員の方からは以下のような声が。
「少し塩味も感じるので、現場的には熱中症対策として凄く良いと思います。氷に入れるとさっぱりして本当に“飲める”感じがして。最高です。」
かき氷による身体冷却効果と、糀甘酒の優れた栄養補給が合わさった「糀甘酒かき氷ステーション」は夏の工事現場に最適な試みと言えそうです。
データやデバイスを使ったさまざまな熱中症対策を行う大林組。「糀甘酒かき氷ステーション」も加えて、より強固な対策となっていくのではないでしょうか。






