地震や集中豪雨、台風など自然災害が多い日本。防災意識が高まっている一方、日本テトラパック社による働くママ500人を対象にした意識調査によると、防災対策として飲食料品を備えているママは全体の48.8%。およそ2人に1人にとどまっており、日ごろの備えが大事とわかっていても備蓄ができていない状況が浮き彫りになっています。
そんな中、最近は「ローリングストック」という備蓄方法が注目されています。
料理研究家で防災士の島本美由紀先生によると、大規模災害に備えて準備しておくべき飲食料は「家族の人数×7日分」とのこと。
※島本美由紀先生
島本先生は「ポイントは非常食と日常食をバランスよくそろえること」とも語っています。レトルトのおかゆや乾パンといった非常食だけでなく、冷凍食品や缶詰、常温保存できる紙パック飲食料品などの日常食をそろえることで、災害時でも“いつもの味”で家族が精神的にホッとできるというメリットがあるそうです。
そうした長期保存できる日常食を多めに買っておき、消費した分だけで補充していく備蓄方法が前述の「ローリングストック」。飲食料品を備蓄しても「うっかり賞味期限切れ」といったことが起きがちですが、その心配なく日々の暮らしの中で備えることができる方法といえます。
島本先生は「ローリングストック」におすすめの備蓄品として、常温で半年~2年ほど保存できるものが多い「ロングライフ紙パック」に入った飲食料品を挙げています。野菜ジュース、ビタミン入りジュース、豆乳、最近話題のアーモンドミルクやオーツミルクなど、健康的で日常的にもおいしく楽しめる商品がそろっており、長期の常温保存ができるので買い置きしておくのにぴったりです。
また、紙パックへの充填技術とアルミ箔を用いた紙パックによって、保存料を使わずに常温での長期保存が可能となっているため、保存料の有無を気にする人も心配せずに味わうことができます。
さらに、飲料は重いのでお店で多めに買おうとすると運ぶのに苦労しますが、常温保存が可能な「ロングライフ紙パック」の製品はネット購入してそのままストックしておけばいいので楽チン。さらに、紙容器は使用後に小さく折りたたむことができるのでかさばらず、リサイクル可能な素材なので「ロングライフ紙パック」を選ぶことがエコにもつながります。
いざという時に備え、無駄なく無理なく「ローリングストック」を始める第一歩として、こうした製品に注目してみるのもいいかもしれません。