もっと食費を安くしたい。でも健康や栄養を考えるとこれ以上減らせない。そんな悩みを抱えている人は少なくないはず。実は、献立を工夫すると食費が減りやすくなるという。面倒な作りおきも必要ない、シンプルな献立プランとは?
曜日別に献立を
ESSE2016年11月の「貯めてる人のお財布拝見!」という特集記事では『1年で150万貯まる家計管理術』の著者であるななさんの話が載っていた。ご主人と12歳の息子さんとの3人暮らしの彼女の食費は外食費を入れて25000円と格安で、そのコツは、曜日ごとに献立を決めているからだという。
1日目は鍋や麺類などの単品、2日目は魚、3日目は肉、4日目はフライか卵……と決めてあるので、週に1度の買い出し時も迷わない。その結果、食費が安く収まるようになったのだという。メニューをある程度定番化すると、節約につながるのだ。
リズムができればラク
そういえば、学校給食は大抵メニューの周期が決まっていた。私の場合、月曜日は菓子パンの日で、揚げパンやジャム付きコッペパンなどが楽しみだった。それから月の半ばに炊き込みごはんの日もあったのを記憶している。あれも、パンの曜日をあらかじめ決めておいたほうが献立が立てやすく、経費削減になっていたからなのかもしれない。
そういえば我が家もなぜか火曜日は餃子か春巻を食べるとなんとなく決まっている。そして日曜日はカレーかシチューかハッシュドポークだ。慣れてくると、その曜日に別のものを食べると気分が落ち着かないこともある。全部の曜日でなくても「この曜日にはアレ」と決めている日があると、確かに食費はその日の材料に余計な出費はしないものだ。
マンネリ打破には
とはいえ毎週同じものを食べると飽きがくるので工夫は必要だ。我が家も春巻きの具を変えたり、シチューやカレーに豆やチーズを加えたりと、ちょこちょこアレンジしている。今日はほうれん草が入ってるんだね、などと、子どもたちも気づくのが楽しいようだ。我が家は時々「今日はかくし味に何を入れてるでしょうか!?」などとクイズにして遊んでいる。
全く同じメニューでなくても、今日は麺類の日、などとアバウトに決めておけば、バリエーションも豊富になるし、いつも同じ料理とは家族にも思われない。慣れてくれば、明日は肉料理だからこの野菜を付け合わせとして使いまわそう、などと応用も利くようになるだろう。献立作りの時間短縮にもなるので、曜日ごとにメニューをあらかじめ決めておくという方法は、実は、いいことづくめなのだ。