今、本屋さんに行くと、夏の絵本、海の絵本がたくさん並んでいますが、基本、子どもが楽しめるものがメインになっております。もう少し絵本売り場のスペースが広ければ、大人も楽しめる絵本もそこに並ぶはずなのですが…。
そこで今回は、大人が笑える!面白がれる!シュール系の海の大人絵本をピンポイントでご紹介!
(とはいえ、クオリティ&人気の高い作品なので大きな書店に行けば置いてあるはずでございます。)
まずは、こちら。
「だるまさんかぞくうみへいく」(作:高橋和枝)
これ、女子には絶対ハマるはずでございます。超可愛く&シュールです。
実は、これ「もりのだるまさんかぞく」の第2弾でございます。そう、1作目が面白かったので…ということで出版された作品でございます。
「もりのだるまさんかぞく」も、かなり面白いです。小生、この2冊を読んで、高橋様のファンになってしまいました。
だるまを主人公にした絵本、たくさんございますが、大人目線での「かわいさ」は、他の作品を圧倒しております。ギャグ系少女漫画的な要素が少しあるのかもしれません。でもって、絵が超かわいいのでございます。だるまなのに足をバタバタさせながら、親子で必死に泳いでいるのでございます。だるまなのに準備運動もします。日焼けもしちゃいます。パンツも脱げちゃいます。あっ、パンツが脱げるのは体格上納得か…
とにかく、超シュルカワなだるま家族の海水浴物語、是非、ご一読くださいませ。
そして、もう一冊!
「だるまなんだ」(文:おおなり修司 絵:丸山誠司)
なんと、こちらも「だるま」でございます。…
そう、絵本に「だるま」は多いのでございます。こちらも海を舞台に7人(人?)のだるま達が、並んだり、転んだり、睨んだり、沈んだり、浮かんだり、寝込んだりする超シュールなナンセンス絵本でございます。ある意味、大喜利ぽいかも。
7人のキャラクター絵のタッチもかなり笑えます。
絵本に詳しい方は、もうお気づきかもしれませんが、かがくいひろし様の「だるまさん」シリーズに似ております。あの出版からわずか8年で累計436万部を突破した「だるまさん」シリーズでございます。
だだし、笑いの質がまったく違います。こちらは、大人の笑いでございます。ご本人に聞いてはおりませんが、パロディーと言っていいのでは…。
完全に大人を意識した笑いでございます。もちろん、子どもも楽しめるとは思いますが…ただ、日本を代表する絵本の情報・通販サイト「絵本ナビ」様のデータを見る限りでは、圧倒的に大人に支持されております。
この夏、大人絵本を初体験しようかなと思われている方、この2冊でご体験されてみてはいかがでしょうか。
(文:N田N昌)