細田守監督の新作「未来のミライ」に登場する絵本の正体がハンパないって!

2018/07/16
N田 N昌

「パディントン2」もそうですが、最近、絵本が登場する映画がブームのような気がいたします。去年公開の丸山隆平様主演の「泥棒役者」もそうでございます。そして!!7月20日から公開の細田守監督のアニメ映画「未来のミライ」。こちらにも絵本が登場いたします。

ただ、登場の仕方が「ハンパないって!」なのでございます。

細田監督といえば、「時をかける少女」「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」「バケモノの子」などなど数々の大ヒット作を世に送り出しているアニメ監督でございます。今回のお話は、主人公である4歳の男の子、くんちゃんに妹ができて、パパママがその妹にかかりきりに…。寂しくなったくんちゃんが驚きの行動にでるというお話。いわゆる「赤ちゃんがえり」でございます。

そういえば、この春公開になった大ヒット映画「ボス・ベイビー」も同じような設定でございました。しかし、そこから先の展開がまったく違うのでございます。細田ワールドが炸裂なのでございます。是非、映画館でご確認くださいませ。

映画のお話はこの辺にして本題の絵本のお話に…

舞台設定に細部にまでこだわることで有名な細田監督。実は、作品ごとに「本棚会議」というものが開かれているのだとか。その人物の内面を読み取れるようにするのが目的とか…。

今回は主人公のくんちゃんの本棚(絵本棚)が登場いたしますが、架空の本ではなく、すべて実在する絵本が並んでおります。要チェックでございます!絵本好きの方は是非、その辺もお楽しみ頂ければと…。

ちなみに、くんちゃんの絵本棚の絵本は、全部、細田監督も大好きな絵本だそうでございます。

その本棚に登場する絵本の中でも、注目なのは亀山達矢様と中川敦子様によるアートユニット「tupera tupera(ツペラツペラ)」様の絵本でございます。「ツペラツペラ」様といえば、「パンダ銭湯」「しろくまのパンツ」をはじめユーモアあふれる数々の絵本で知られる大人気絵本ユニットでございます。

この映画の中で登場する絵本は、こちら!

「オニババ対ヒゲ」(作:ツペラ ツペラ・細田 守 出版社:KADOKAWA)

劇中で主人公のくんちゃんが妹に絵本を読み聞かせるシーンがございますが、そこで使用されているのが、この「オニババ対ヒゲ」でございます。この映画のオリジナル絵本でございます。オニババはママ、ヒゲはパパのこと?夫婦喧嘩のお話?気になる内容は映画の公開と同じ日に実際の絵本として刊行予定なので、ご自身でご確認くださいませ。

ちなみに、ツペラ ツペラ様は細田監督からの熱烈オファーを受け、映画「未来のミライ」のがキャラクターデザインも担当しております。ツペラファンには、たまりまセブンでございます。ツペラツペラ様のデザインしたキャラクターは、駅長さんと遺失物係さんだとか。是非、チェックしてくださいませ!

細田守ファンだけでなく絵本ファンも注目!一粒で二度美味しいアニメ映画「未来のミライ」、映画と絵本、両方お楽しみくださいませ。

(文:N田N昌)

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この記事を書いた人

N田 N昌

放送作家・ナンセンス絵本マニア 「有田とマツコと男と女」「レゴニンジャゴー(アニメ)」 「天才テレビくんMAX」「小島慶子のオールナイトニッポンGOLD」 など、テレビ・ラジオ番組の構成脚本を担当。

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