黒木渚が予想を遥かに超えてきた!!映画『全員、片想い』主題歌にも期待!

2016/06/27
放送作家 山﨑恵輔

Twitterより @KurokiNagisa

 

“黒木渚”という歌手を知っていますか?

独特な文学的歌詞が話題の、女性シンガーソングライターです。

 

来月、7月1日に 映画「全員、片想い」の主題歌「灯台」を配信リリースするなど注目されている彼女。

昨年頃から徐々に知名度を上げ、2015年12月に出演した「しゃべくり007」で一躍有名になります。

 

■黒木渚とは?

Twitterより @KurokiNagisa

 

2010年12月に福岡で自分の名前と同じ名前のついた3ピースバンド「黒木渚」を結成。ファーストシングル「あたしの心臓あげる」が九州限定リリースにも関わらず、全国のインディーズチャートで14位、有線インディーズチャートで1位を獲得し話題になります。

 

2013年にバンドは解散し、ボーカルの黒木渚がソロで活動していくことになります。

そんな黒木渚は、なんと元地方公務員の過去を持ちます。

 

市役所の財政課に務めながら、バンド活動をしていましたが、それが市役所側にバレてしまい、1年で退職することに。

そこからは、音楽活動に専念します。

 

黒木渚と言えば強烈な歌詞

黒木渚と言えば、見た目の可愛さからは想像もつかない、強烈な内容の歌詞です。そのギャップに心打たれている人もたくさんいます。

 

(ファーストシングル「あたしの心臓あげる」の歌詞の一部を紹介)

直線12個集めたら ひとつ出来たよ角砂糖
踏み潰したら木端微塵 潤っていく眼球
ヴァイオリンを弾いてよ 引きちぎるくらいに
それに飽きたら あの遊びをしよう

あたしの心臓あげる 毎晩抱いて眠ってね
ギター聞かせてあげるから あなたの心臓ちょうだい

 

デビューシングルでここまで強烈な歌詞を書いて、それを実際に唄っちゃうところが彼女の凄さです。

「あなたの心臓あげる」は、黒木渚の方向性を決定づけたシングルです。

「黒木渚の歌詞がすごいぞ!」と世間が注目すればするほど、彼女が感じるプレッシャーも大きくなっていったはずです。

 

「ふざけんな世界、ふざけろよ」

Twitterより @Shino729Masa

 

なんといっても、タイトルのインパクトが抜群です。「ふざけんな世界、ふざけろよ」、どっちなんだ!とツッコミを入れたくなるタイトルですが、この二つの気持ちこそ、黒木渚の本質だと思います。

元ネタは自信のツイッターで“ふざけんなと思うことが9割、もっとふざけろよと思うことが1割”とつぶやいたこと。

 

Twitterより @KurokiNagisa

 

世間に対して「ふざけんな!」と思うこと、「もっと余裕を持って行こうぜ!」と思うこと。どちらも本心で、誰もが何となく思っているところを、黒木渚さんが代弁してくれているような気がします。

 

(「ふざけんな世界、ふざけろよ」の歌詞の一部を紹介)

直線12個集めたら ひとつ出来たよ角砂糖
踏み潰したら木端微塵 潤っていく眼球
ヴァイオリンを弾いてよ 引きちぎるくらいに
それに飽きたら あの遊びをしよう

あたしの心臓あげる 毎晩抱いて眠ってね
ギター聞かせてあげるから あなたの心臓ちょうだい


ここまでストレートに世間に抗う歌詞を書く歌手は最近あまりいないように思います。しかもこの歌詞、制作期間が2日しかない中、1日目の夜中に今まで積み上げていた全ての作業を捨てて、書き上げてたという。

 

ギリギリな状況が好きだという黒木は、そのピンチをチャンスに変えるべく、開き直って歌詞を書いたそうです。

いい曲は意外と締切間近に出来ることが多いらしいです。

 

ツイッターでは、

「チクショーチクショーふざけんなあームカつく笑。黒木渚が代弁してくれて助かる。」

Twitterより @SxxxxxxN

 

「ふざけんな世界、ふざけろよって曲名からインパクトでかいけどめっちゃ歌詞良くて元気になる〜〜」

 

Twitterより @Mina1Smile

 

など、彼女の曲に勇気づけられている声が多数出ている。

「MUSICA」をチェック!

話題のアーティストの声が詰まった音楽雑誌「MUSICA」に、黒木渚が登場。

自身のこんがらがった過去を告白するなど、彼女の魅力をもっと知ることの出来る一冊です。

 

< 取材・文 / 放送作家 山﨑恵輔 >

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放送作家 山﨑恵輔
この記事を書いた人

放送作家 山﨑恵輔

"放送作家/リサーチャー。1993年生まれ。 大学三年生の時に、ワタナベコメディスクール放送作家総合 コースに入学。一年後、株式会社ライターズ・オフィスへ所属。 テレビのリサーチ、ライブ制作などの活動をしている。"

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