信じるか信じないかはあなた次第…恐怖でふるえる!厄災をもたらす呪いの話

2017/05/11
南城与右衛門

不快な体験をしたとき、法治国家で道徳心を持った社会人なら暴力や嫌味をたれることなく、健全に笑顔で振舞いつつ、心で「死ねばいいのに…」と呪詛を唱える程度ですよね。とはいえ本当に死なれたら困ります。

 

しかし世の中には、呪いとしか言えないような事象が稀にあります。今回はそんな『呪いか?』と思うような歴史上の出来事を紹介します。

 

死後も家康に災いをもたらす『妖刀村正』

室町時代中期ごろから伊勢国桑名で活躍した刀工村正。この村正銘の刀や槍がかの天下人・徳川家康の人生に災いをもたらし呪いの妖刀とされています。

 

まず家康の祖父清康が家臣の裏切りによって殺害されますがこのときの凶刃は村正の刀。続いて父広忠が乱心した家臣により斬殺されますが、凶器は村正。そして嫡男信康は武田方への内通が疑われ織田信長に切腹を申し付けられますが、介錯に用いられたのも村正。さらに関ケ原の合戦において功を挙げた家臣の槍を検分していた際、手元を謝り指をケガ。これも村正作だったといいます。

 

村正によって様々な災いがもたらされた家康ですが、結局265年もの平和な江戸時代の始祖となります。しかし明治維新で江戸時代が終結しますが、倒幕に関わった西郷隆盛は村正を所有していたそうです。

 

 

手に入れた者に死を『ホープダイヤ』

 

9世紀ごろインド南部の川で発見されたというブルーダイヤ。45カラット以上という大きさで、数百億円の価値があると言われているこのダイヤ。古くから譲渡や窃盗で所有者が転々としますが、手に入れた者に災いが降りかかるという伝説があります。発見した農夫は軍人にダイヤを奪われ腕を斬り落とされたり、所有した貴族が病死、自殺、事故死、失脚、処刑、破産など非業の結末に。現在では米の国立博物館に展示されています。

 

椅子に座っただけで死者続出『バズビーズチェア』

1700年代イギリス、殺人の罪で死刑になったバズビーという男性がお気に入りにしていた木製の椅子がバズビーズチェア。彼の死後、椅子は一軒のパブが買い取り置かれることになりましたがこれに座るものが次々と不審な死を遂げていきます。中には、評判を聞きつけ度胸試しに座り、数時間後に死んだものもおり、63人が命を落としたと言われています。この椅子は現存しており、博物館で見ることができますが、座れないように天井から吊るされるように展示してあります。

 

火事をもたらす絵

1985年イギリス南ヨークシャーで頻繁におこった火災。その現場で共通していたのが一枚の絵画が燃え残るということでした。それはある作家が描いた一連の作品で題材は泣く少年の絵。火災は家屋が全焼するほど燃え広がっているにもかかわらず、その絵だけは無傷で残っていたといいます。これに気付いた消防士は、この絵が火事を引き寄せているのではと気味悪がっていたそうです。

 

いまも語り継がれる映画界の呪い

 

『ポルターガイスト』

スピルバーグが脚本などを務めた1982年のヒットホラー映画『ポルターガイスト』。出演したキャストやスタッフが次々と怪死しています。

 

長女役のドミニク・ダンは1作目公開直後、ストーカー化した元交際相手に殺害され22歳の若さで命を落とします。その後、2作目の監督ブライアン・ギブソン、牧師役のジュリアン・ベック、

祈祷師役のウィル・サンプソンが病死。そして3部作を通じて末娘を演じたヘザー・オルークは、3作目の撮影直後の12歳のとき原因不明の腸疾患で急死。一説にはこの映画の撮影で本物の人骨を使ったため呪われたと噂されています。

 

『スーパーマン』

スーパーマンを題材とした映画やテレビシリーズに関わった人物に厄災が降りかかるという呪い。

テレビシリーズの主役ジョージ・リーブスは結婚3日前に銃による自殺、映画の主役クリストファー・リーブは落馬し半身不随。父親を演じたマーロン・ブランドは長男が妹(ブランドの娘)の恋人を射殺。これにより精神的ショックを受けた妹は自殺。

 

スーパーマンの赤ん坊役を演じたリー・クイグリーは14歳の時にシンナー中毒で死去。それら一説にはスーパーマンの原作者・作画者が出版社側から不当な扱いを受けた呪いではと言われています。

 

いずれも呪い、伝説、一説には……などと語られものです。中には『呪い』が解かれるということもあり、最後はその話。

 

メジャーリーグで有名なシカゴカブスの『ヤギの呪い』

 

カブスファンのビリーという人物がいました。彼が本拠地リグレーフィールドに観戦に訪れる際、厄介だったのがペットのヤギ同伴。彼はヤギが勝利をもたらすと信じていたようで1945年ワールドシリーズの際もヤギと入場。ところがこの時、球場側から「ヤギ臭いからもうやめてもらえます?」と拒否されたことにビリーは激怒。ヤギを侮辱するとは許せん、優勝できないように呪ってやる!と吐き捨てると、事実カブスはそれ以来ワールドシリーズに長らく進出することはありませんでした。

 

この呪いを解くべくファンが慈善団体にヤギを寄付したり、飼いだしたりしてヤギを祀り出すと、2016年、71年ぶりにワールドシリーズ進出、108年ぶりに優勝。カブスはついにヤギの呪いから解き放たれました。

 

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"情報番組や誰も知らない深夜番組、ラジオなどを構成したり、ソーシャルゲームのシナリオを書いたりする、いわゆる駄放送作家。友達はPC、恋人は二次元、恩師はあらゆる漫画、といった充実した人生継続中"

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