住む場所は人間の心の拠り所。事業再生コンサルティングでは担保となっている住居についても守れるようにアドバイス。株式会社アセットアシストコンサルタント 代表取締役 大森 雅美氏の考える守りたいこと

2022/04/26
マガジンサミット編集部

経営が傾き、資金繰りがうまく回っていない会社に対して立て直すためのコンサルティングを行っている株式会社アセットアシストコンサルタントの代表取締役である大森 雅美さん。経営や人生の中で守りたいことについて聞いた。

事業や売り上げが縮小した時、借入の返済が重たくのしかかる。最終的に弁護士に相談するものの、法的処理しかなく破産の選択を突きつけられるパターンがほとんどだ。そんな経営者に向けて経営者が主体となって、事業を再生できるよう解決の糸口を一緒に見つけ出すお手伝いをするのが事業再生コンサルティングである。

事業がうまくいかず、多くを失いかけている経営者を見てきている大森氏だが、そんな大森氏が守りたいものについて聞いた。社長も1人の人間であり、お金も大事だが身近な人の生活が自分以上に大事である。家族を持つと自分よりも子供や奥さんが困らないことが重要で守りたいものを守るために仕事でも人を助けながら収入を得たいと大森氏は考える。そのため、事業再生の仕事が儲からないなら大手に入ればいいというものではなく、自分が生きていく糧としてやりたい仕事につくということも守りたいことの一つだと大森氏は話す。

衣食住の中で衣と食は収入を得ることで果たせるものだが、住む場所は人間の心の拠り所にもなると言う。そんな重要な家を経営者は会社の資金を得るための担保に入れていることもある。そして事業が傾き、支払いができなくなると家がとられてしまうのだ。自分だけならいいが、もし自分の家族がいるのなら、その拠り所をなくすことになってしまう。そんな中、売った後もその住居に住み続ける方法があると話す。それはリースバックという住んでいる住宅を売却し現金化。売却後は買主と賃貸契約を結ぶことで、もとの住まいに住み続けることができる仕組みだ。これは子供の学校もあるからその土地を離れたくないなど様々な理由がある人にとって使えるサービスでもある。

今のリースバックの仕組みを考えると、家を買う人は投資家などで、その投資家に家賃を支払うことになる。ただ、その人は自分とは関係のない人のため、いつその家も他の人に売られるかわからない。そこで大森氏はもしクライアントの経営者がそうなった場合、自分の知り合いや面識がある人に買い手となってもらいリースバックの仕組みを使うようにとアドバイスしている。そうすればいつ売られるかと不安を持ちながら住むことにならず、家賃を払いながら安心して住み続けられる安心材料になると言う。もしそれができないのなら家を完全に手放すという勇気を持つことが守るものを守るという点に繋がるのではないのだろうかと話す。

またもし残りのローン3500万円の家が3000万円にしかならずに500万円の借金が払えなくて売れない場合、リースバックと任意売却を組み合わせて売却。残った借金については払える範囲で払っていくという交渉・相談をする方法もあることを会社の代表が知っておくことも生活を守るという点で重要だと大森氏は話す。そのために株式会社アセットアシストコンサルタントは不動産業の許可も取っている。そして事業再生の一貫としてこのようなアドバイスもしていると自分とクライアント目線で守るものについて話してくれた。

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