海外旅行中に体調を崩すと、せっかくの貴重な時間がもったいなく、慣れない土地で不安な気持ちになってしまいます。
日本から持って行っている薬があるなら心配はありませんが、海外の薬はどれを飲んだらいいのかわからない…なんてことも。
今回は、知っておいて損はないブラジルの公立の病院について、筆者がおたふく風邪になってしまい、実際に診察を受けた感想なども交えて紹介させていただきます。
24時間対応の公立病院“UPA24”
「公立病院の医療費は外国人も無料ですが,待ち時間が長く,設備や衛生面で満足な医療を受けるのは困難ですので,在留邦人は設備やサービスの整った民間医療機関を利用するのが一般的です。公立および私立の総合病院には,24時間オープンの救急外来があります。」
※外務省HPより
この外務省のHPで紹介されている公立の24時間医療施設というのが、私もお世話になった“UPA24”という施設です。24とは、もちろん“24時間”の意味で、緊急の患者さんにも対応しています。
公立で無料ということもあって、小さな子供から、お年寄りや若い男性と様々な人たちが利用していましたが、外務省のHPで書いてあるほど“待ち時間が長い”という印象は受けませんでした。
旅行客でも、診察・注射・薬すべて無料!
(病院でいただいた処方せん。)
上の外務省HPの文章でもあったように、ブラジルでは観光客でも無料で、公立病院の診察・治療を受けることが可能となっています。
中に入ると、入り口の受付で症状を伝え、薬に対するアレルギーの有無などを聞かれ、血圧と体温を計り、その後診察という日本の病院と変わらない流れでした。
診察してもらうと、先生が処方せんを書いてくれるので、その紙を持って街の薬局に行けば、正しい薬を購入することができます。ちなみに、リオデジャネイロのだいたいの薬局では処方せん用の受付があります。また、痛め止めの注射も打ちましたが、もちろんこの注射代も無料。病院内に薬がある場合には、薬もいただくことができるようです。
唯一の難点は英語が通じないこと…
(先生と診察室の様子。)
無料で診察をしてくれ、処方せんで正しい薬を購入することもでき、注射や点滴もしてくれるUPA24ですが、観光客にとって大きな問題となるのが言葉です。
「日本語や英語での受付はほとんどありませんので,ポルトガル語通訳等が必要です。」
※外務省HPより
外務省HPでも言っている通り、ブラジルの病院では日本語はもちろん、英語も難しいかと思います。私は現地の知り合いに付き添ってもらい、通訳をしてもらったのでどうにかなりました。
その他の感想は、痛み止めの注射を打ってもらった部屋がとにかく寒く、余計に悪化してしまうのではないかと思うほどでした。なんでも、衛生面の関係で部屋を涼しく保たなければいけないというような話を後から聞きました。
そして、もう一つが病院近くの環境です。私が利用した病院はボタフォゴ駅前にあるUPA24だったのですが、駅と病院の間の路地には、病人と思われるホームレスの人がたむろしていました。男性の私でも、少し怖く感じました。
言葉の問題に関しても、安全面に関しても、ポルトガル語ができる人と付き添ってもらっていく事をお勧めしたいと思います。