『郷に入っては郷に従え』ということわざがある通り、世界には、国の数だけ独自の文化やルールがある。日本で通用したとしても、旅先ではまったく違った意味にとられ、トラブルになる可能性だってある。せっかくの海外旅行、後味の悪い思いをしないためにも、日本人が勘違いしがちな、海外とのジェスチャーの違いを調べてみた。
≪揉めてしまうNG表現≫
・(おいでと)手招きをする
【日本】人を呼ぶとき⇔【アメリカ、地中海以外の国】あっちへ行け
・子どもの頭をなでる
【日本】愛情表現⇔【タイ・スリランカ・インド】侮辱表現(頭は神聖)
・ピースサイン
【日本】写真を撮るときの定番ポーズ⇔【ギリシャ】くたばれの意
・裏ピースサイン
【日本】写真を撮るときのポーズ⇔【イギリス、オーストラリア、ニュージーランド】侮辱表現
・オーケーサイン
【日本】親指と人差し指で丸をつくる⇔【フランス、モロッコなどの中東、ブラジルなどの南米、地中海諸国】侮辱表現
・親指を立てて合図するグッドサイン
【日本】了承の合図⇔【中東】下品な表現【ギリシャ】侮辱表現
・小指を立てる
【日本】彼女、愛人⇔【中国】小物、無能、悪い人間
・ガッツポーズ
【日本】勝利の喜び⇔【フランス】くたばれの意
≪食事の席での作法≫
・音を立てて食べる(スープや麺)
【日本】一般的な作法⇔【日本以外】下品、マナー違反
・スタッフを呼ぶとき
【日本】声を出す⇔【欧米】手を上げる、アイコンタクト
・お酒をつぎ足す
【日本】気遣い・配慮⇔【韓国】無礼
・料理を完食する
【日本】どの料理も美味しかったです⇔【中国】物足りない、量が少ない
≪海外旅行で特に気をつけたいこと≫
・【シンガポール】×公共機関での飲食
・【イギリス】×鼻水をすすること
・【イスラム圏】×女性による肌の露出
・【インド】×握手や食事のときの左手使用
もし、海外に行く場合は、事前にその国のタブーを調べることだ。相手が大目に見てくれる場合もあるかもしれないが、それも人によりけり。できるだけ無用なトラブルは回避したほうがいいかもしれない。