不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME'S」は、 2022年に掲載された物件の問合せ数から算出したユーザーの「本気で住みたい街」を算出。「借りて住みたい街(賃貸物件)」「買って住みたい街(購入物件)」に分けて、2月10日に首都圏版のランキングが発表されました。
「借りて住みたい街」ランキングでは、コロナ禍で順位を伸ばした神奈川県の「本厚木」が3年連続のトップに。利便性とコストのバランスが取れた郊外エリアとして人気を確立しています。さらに「大宮(前回2位→2位)」「八王子(前回4位→3位)」「柏(前回3位→4位)」「三鷹(前回7位→5位)」など、準近郊・郊外の街が上位を占めました。テレワークの定着や消費者物価の上昇などの影響で、今後も「都心から郊外へ」という動きは当面続きそうです。
一方、都心周辺では「葛西(前回6位→6位)」「池袋(前回12位→12位)」「荻窪(前回14位→15位)」「三軒茶屋(前回21位→16位)」が上位に留まっており、都心・近郊のニーズも徐々に回復傾向にあります。
また、「北千住(前回15位→20位)」や「高円寺(前回18 位→21位)」、「新小岩(前回19位→24位)」、さらに1月に発表した「住みやすさのわりに家賃が安い駅ランキング (一人暮らし 都心通勤・通学編)」で1位を獲得した「亀有(前回29位→26位)」がランクインするなど、相対的に賃料が安価なエリアが注目されています。
前回からのランクアップが大きい順に並べた「急上昇ランキング」では、1位が「笹塚(43ランクアップ/114位→71位)」、2位が「所沢(40ランクアップ/94位→54位)」、3位は「町屋(35ランクアップ/121位→86位)」と、利便性の割に賃料相場が比較的安価なエリアが上位入りしています。
「買って住みたい街」ランキングでは、4年連続で「勝どき」が1位に輝きました。東京五輪が終了してからも、販売される物件のグレードや価格、広さ、販売動向などが、物件購入を検討している人たちの関心事となっています。都心にありながらエリアが広いことも評価され、幅広い層から支持を受けています。
大規模な物件開発の影響でランキング全体は大きく変動しており、「田町(前回61位→5位)」「半蔵門(前回240位→11位)」「浜松町(188位→ 25位)」「麻布十番(338位→28位)」「駒込(117位→31位)」などが大きく順位を上げました。エリアというよりは、物件自体に対する注目度の高さが反映された結果となっています。一方、前回上位だった「白金高輪(前回2位→12位)」や「東中野(前回9位→22位)」は物件開発の終了で急落しました。
また、神奈川県の人気エリアである「横浜(前回3位→2位)」「平塚(前回5位→3位)」「茅ケ崎(前回20位→4位)」がそろって上位に登場したのも大きな変化。湘南エリアの「平塚」「茅ケ崎」は、都心の新築タワーマンションが1億円を上回る価格帯で販売されるようになったのに対して、比較的手の届きやすい物件が多いことが人気の大きな要因です。
買って住みたい街の「急上昇ランキング」は、1位が「神保町(1119ランクアップ/1210位→91位)」、2位が「御茶ノ水(455ランクアップ/493位→38位)」、3位が「西新宿五丁目(445ランクアップ/527位→82位)」となりました。すべて都内、それも都心に位置するエリアばかりで、周辺で開発プロジェクトが始まったことで話題性が高まり、ランクアップにつながりました。
このほかにも、特設サイトでは「近畿圏ランキング」「中部圏ランキング」「九州圏ランキング」も発表されています。
【「2023年LIFULL HOME'Sみんなが探した!住みたい街ランキング」特設サイト】
https://www.homes.co.jp/cont/s_ranking/