3月は賃貸物件の掲載数が1月に比べ13万件も減少!それでも理想の住まいを見つける3つの極意とは?

2023/03/15
佐藤 勇馬

新生活が始まる4月を前にしたこの時期は、すでにたくさんの賃貸物件が埋まってしまって住まい探しが難しくなるといわれています。不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S」が2日、物件の掲載数が少なくなったこの時期でもよりよい物件を見つけるための3つの極意を紹介しました。

住まい探しが活況となる1~2月と徐々にピークを過ぎていく3~4月を比較すると、一都三県(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)における昨年のLIFULL HOME'S掲載物件数は、1月の約202万件に対して、3月には約189万件になっており、約13万も減少していました。このため、ピーク時と同じ条件で探しても理想の住まいとめぐり合えない可能性があります。

理想の住まい選び・家づくりの無料相談サービス「LIFULL HOME'S住まいの窓口」の高瀬一輝さんは、物件選びで重要視される「駅からの距離」「部屋の広さ」「初期費用」の3つの条件を見直すことで選択肢が広がると指摘しています。

一都三県において、昨年3月の掲載物件数を徒歩圏別で比較すると、駅から徒歩5分以内から「10分以内」に広げると70万以上も掲載物件数が増加しました。さらに15分以内に広げると、約99万も掲載物件数は増加していました。

高瀬さんは「駅近物件のメリットは、通勤・通学時間の短縮や買い物のしやすさなどがいえます。一方でデメリットは、駅から離れた物件に比べて家賃が高くなる点や、場所によっては騒音や治安が気になる場合もあります」と指摘。その上で「駅から離れた物件のメリット・デメリットはその逆説的なものになりますので、静かな環境で生活したい人や、必然的に歩く距離をのばして健康を保ちたい人、テレワークで毎日の出勤が必要ない人などは、駅からの徒歩圏内を広げて物件を探してみてはいかがでしょうか」と1つ目の極意を語りました。

一都三県の昨年3月の徒歩15分以内の物件で、広さ別の掲載物件数を比較すると、25~30㎡の物件と30~35㎡の物件では掲載数が3倍以上も違うことが分かりました。30㎡以下でくくると約8倍もの差があります。高瀬さんは、「必要な部屋の広さは、その人の体格や暮らし方によって個人差はあると思いますが、一般的に25~30㎡は単身者が暮らすにはちょうどいいサイズと言われています。広すぎる部屋は掃除の手間や光熱費の負担にも繋がるので、まずはこのあたりから探し始めてみるのがいいかもしれません」と2つ目の極意をアドバイスしました。

一都三県の昨年3月の掲載物件数を敷金・礼金の有無で比較すると、意外にも「敷金あり・礼金あり」よりも「敷金なし・礼金なし」の物件が26万以上も多く掲載されていました。「敷金なし・礼金なし」の掲載数が多い理由は、検索時に候補から除外されることを防ぐ目的などが考えられます。

これについて、高瀬さんは「一見、探し手にとって嬉しいデータに見えますが、敷金礼金の有無はあまり気にせずに探すことをオススメします。『初期費用が減るから得』という意味合いで、『敷金なし・礼金なし』は売り文句としては引きが強いですが、初期費用が掛からない代わりに、退去時にクリーニング代や清算金を支払うケースが増えてきているため、トータルのコストは大きくは変わらない可能性があります」と解説。さらに「今どうしても手持ちの現金が用意できない際は有効な選択ですが、そうではない場合、初期費用の有無を気にせずに探すことで、選べる物件の幅は広がると思います」と3つ目の極意を助言しています。

「LIFULL HOME'S」では、物件の条件を「できれば/必須」で優先順位づけをして検索でき、物件ごとに条件の合致度がすぐにわかる独自の機能「できれば検索」があり、この機能を活用してほしいとしています。

【LIFULL HOME'S(ライフル ホームズ)】
https://www.homes.co.jp/

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佐藤 勇馬
この記事を書いた人

佐藤 勇馬

新宿・大久保在住のフリーライター。個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にスカウトされて以来、芸能、事件、ネットの話題、サブカル、漫画、プロレスなど幅広い分野で記事や書籍を執筆。著書に「ケータイ廃人」(データハウス)「新潟あるある」(TOブックス)など。 Twitter:ローリングクレイドル

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