長引くコロナ禍で結婚式もオンライン化…新しい結婚式のカタチ

2020/12/23
内藤 みか

コロナ禍に、結婚披露宴のことで大いに悩んでいるカップルが大勢います。するべきかしないべきか、しない場合はみなさんにどうご挨拶するべきか。新しい結婚式のカタチについて考えてみました。

静かに結婚する人たち

遠い昔の話ですが、筆者は結婚式をしていません。学生結婚だったこともあり、お金もなく、入籍するだけの地味婚を選んだのです。彼の母親の強い勧めで親戚の皆様を集めてのお食事会だけは行いましたが、せっかくの日曜日に来ていただくことに、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

つい最近まで、結婚式の幸せな画像はインスタなどのSNSに溢れていました。近頃は美しい風景の前でウェディングドレス姿で撮影する人も多く、幸せのおすそ分けをいただいているような気持ちになれました。しかし近頃はそうした画像はほとんど流れてきません。

結婚式に迷う人たち

コロナ禍なので結婚式を挙げ、大勢の人に集まっていただき飲食することを心配する声も出ています。そのため、結婚式を行うかどうか悩むカップルが大勢います。なかには結婚式自体を延期した人たちもいます。

そして結婚式の招待状を受け取った人たちもかなり迷っています。特に遠距離の移動をしなくてはならない時や都市部での披露宴の参加には、感染リスクの高い高齢者がいる場合、欠席したほうがいいのか困惑するケースも。

オンライン披露宴も

今までどおりに華やかに結婚イベントを行えないカップルのなかには、オンライン披露宴に切り替える人も出てきました。『GINGER』2021年1月号の記事「NEW STYLEで叶える2021ウェディング」には、披露宴のご馳走を自宅に届けてくれるオンラインウェディングサービスの紹介もあります。

直接会場に行けなくても、同じ料理を自宅でいただきながら、PCに映し出された花嫁花婿とやり取りができるというのは、なかなか粋なはからいです。とはいえ、今まで当たり前のように大金をかけて行ってきた結婚式スタイルは、このコロナ禍をきっかけに大きく変化するのかもしれません。

新しい結婚のカタチとは

日本で結婚式場での結婚式スタイルが始まってからまだ100年ほどだと言われています。食べきれないほどのご馳走は、食品ロスにつながりかねませんし、豪華な衣装や引き出物なども本当に必要だろうかと私たちは改めて考えさせられる時に来ているのではないでしょうか。

結婚披露宴の目的は、親族や友人に結婚を報告し、ご挨拶するところにあるはず。だとしたらオンラインでも代用できるし、お金もそれほどかかりません。結婚がシンプルになればなるほど結婚のハードルも低くなり、初婚年齢も婚姻率も上がるかもしれません。

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内藤 みか
この記事を書いた人

内藤 みか

作家/脚本家/イケメン評論家。著書80冊以上。ケータイ小説時代から電子書籍の自著も多数。脚本担当のラジオドラマ『婚活バスは、ふるさとへ』(YBS)が文化庁芸術祭優秀賞&日本民間放送連盟賞優秀賞。 ツイッター https://twitter.com/micanaitoh ブログ https://plaza.rakuten.co.jp/micanaitoh/

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