
約4年間にわたって大規模改修工事で休館していた東京・墨田区の江戸東京博物館が、2026年3月31日に待望のリニューアルオープンを迎えます。その100日前を記念して、2025年12月18日より最寄りの両国駅の「幻のホーム」ともいわれる3番線ホームにて「江戸東京博物館リニューアルオープン100日前記念イベント」が始まりました。
本イベントは、江戸東京博物館(通称えどはく)の新たな魅力をいち早く体験できるほか、江戸を感じられる催しが満載となっています。参加は無料。イベント開始に伴うキックオフ発表会を含め、その模様をリポートします。
■どこが変わった?キックオフイベントで館内ツアー!
12月18日に開かれた「100日前記念イベントキックオフ発表会」では、館長の藤森照信さん、東京都生活文化局の古屋留美局長、空間デザインを監修した建築家の重松象平さんらが登壇。リニューアルに込められた想いや目玉コンテンツ、デザインコンセプト、重視した点などが語られました。
その後は藤森館長や重松さんと共に巡る「えどはく館内ツアー」を実施。重松さん監修のアプローチデザインを紹介すると共に、新設の「服部時計店」の大型模型が一部先行公開されました。これは常設展示室で存在感を放っていた大型模型「朝野新聞社」を、史実に基づき「服部時計店」へと建て替えたものとなります。正面玄関を東京ゾーンの入口として、そこを通り抜けると文明開化東京の世界が広がり、時代の移り変わりが感じられます。

3階の大型映像演出では、約4,000㎡に及ぶ天井面と柱面を巨大なキャンバスに見立て、江戸東京博物館の収蔵品をダイナミックに投影。江戸から現代へと続く物語を、光と映像で体感できる「没入型」の体験ができます。
JR両国駅からのアプローチにも注目のポイントがあり、重松さんが監修した「鳥居」を想起させる24本のモニュメントが設置され、現代から江戸時代へといざなうような映像の演出を施し、入場する前からタイムトラベルしたかのような没入感を高めてくれます。

小ホール横の壁面は、東京マイスター・久住有生さんによる左官仕上げを施しています。左官仕上げは、江戸時代の三大花形職業ともいわれた伝統的な技術で、江戸・東京の歴史と文化を伝える同館のエントランスにふさわしい、伝統とモダンが融合した空間で、素材の質感と手仕事の美しさを間近に感じることができます。

■「幻のホーム」で江戸を体感!子供も楽しめる催し多数
JR両国駅3番線ホームで始まった「江戸東京博物館リニューアルオープン100日前記念イベント」では、鴨南蛮の振る舞いや和傘を使ったイルミネーション、江戸と令和の文化・慣習の見比べ展示などを実施。江戸の風情を体感することができる催しが満載となっています。

さらに、江戸の屋台や遊びを再現したエリア、同博物館が開発したゲームアプリの体験、記念のフォトスポットなど、子供から大人まで楽しめるコンテンツがあり、両国駅周辺ではスタンプラリーも実施されています。

開催期間は2025年12月18日(木)〜21日(日)。時間は各日11:00〜20:00(※初日・最終日は一部時間変更あり)となっており、昼も夜も満喫できるイベントとなっています。参加は無料で、誰もが江戸の風情を体感できる貴重な機会といえます。
【江戸東京博物館公式サイト】
https://www.edo-tokyo-museum.or.jp






