子どもに生意気な口ごたえをされ“イラっ”とする時ありますよね。「子供のくせに!」とつい怒鳴ってしまったり“ガミガミ”と、必要以上の感情をぶつけてしまう事も…。やはり、大人である親が気持ちを落ち着かせ冷静に対応したいものです。
そんな、ちょっとした口論からの“イライラ”。大人同士でも良くあること。(なんて子供みたいに分からず屋なんだ!)と、そのまま感情にまかせケンカになれば、関係は悪化し良くない事態を生む事は間違いありません。
そこで怒りの感情を少しでも抑える方法を、小学校に勤務するカウンセラーに心理的観点から教えてもらいました。
まずは、なにはともあれ【深呼吸】
興奮してきた、または言い合いになってきた…というときに はひとまず【深呼吸】をしてみてください。それも、鼻からゆっくり息を吸い、5秒程度息を止めてから、できるだけゆ~っくり息を吐く【腹式呼吸】です。【腹式呼吸】には、体をリラックスさせる副交感神経を活性化させる働きがあるそうです。
「そんな簡単なことでイライラが止まるの?」と、思われるかもしれませんが、確かに間をとることができるので、自分だけではなく、相手にとっても冷静になるためのタイミング探しとしても有効ですよ。
他人事のように怒りを傍観してみる
『怒りを客観視』するのですが、これは【マインドフルネス認知療法】という心理療法の一つ。怒っているという状況をまず自覚するという行動で自分を俯瞰する。俯瞰できれば(なんで怒ってるんだっけ?)と、怒りの理由を考えることで“怒る”という行動がいったんストップします。
言うなれば、侍がぬいた刀を一度しまう感じでしょうか。勢いがなくなった相手にずっと怒り続けることはなくなりますので、一度試してみてください。要は、自分が冷静になれば、相手も冷静になるわけです。
発言は【アイメッセージ】に変換
主語を“あなた”から“私”に変えてみる。例えば、「だからあなたはダメなの」から、「私はあなたにそういう態度をとられると悲しくなるの」と“あなたは~”から“私は~”と、相手の行動を表現するのではなく、自分の気持ちを表現する形に変えるのです。つまり、攻撃は相手を傷つけるものだと言うことです。
しかし、自分が傷ついているとアピールすれば、相手の攻撃は少なからずとも弱まっていくもの。確かに自分が怒られている側であれば、相手の怒りの度合いに合わせ怒りの感情が上がったり下がったりするものですよね。
一番子どもの心に刺さるのは“自分の悲しみを伝えること”だそうです。子どもだって【心】を持っている生き物ですから、人が悲しむ様子に胸が痛くなります。怒りをぶつけるのではなく、悲しさを伝えることで『冷静になり相手のことをを考えるきっかけ』になのだそうです。
大人でも、口論になれば我を忘れて子供のようになってしまう時もあるもの。互いに、少し冷静になるだけで炎上は防げるはず。イライラしたら、是非お試しあれ!