日照時間の変化や、体温調節がうまくできていないことが原因で、季節の変わり目の不眠に悩む人は少なくないんだそうです。
2020年には、不眠症に悩む人の数は3000万人を超える(日本睡眠医学協会調査)とされ、もはや『不眠症』は、現代を代表する病気とも言えるそうです。しかし、睡眠時間は人ぞれぞれ。さらに、眠れないからと言って“病気”として一般に認知されにくく、そのままにした結果、色々な健康障害へと繋がってしまう人も多いのだそうです。
今回、都内の学校でカウンセラーの方にも協力を頂き、ネットでも検索が増えてきている『隠れ不眠』について聞いてきました。
隠れ不眠とは・・・
「毎日じゃないけど、布団に入っているのにいつまでも眠れない」、「ちゃんと寝ているのに、朝に疲れが残っている」こんな風に、ずっと眠れないというわけじゃないから「不眠症とは違います」と思っている方、要注意です。
「体質だから」とか、「休みの日に寝だめするから」なんて言っている方はいませんか? これは『隠れ不眠』である可能性があります。睡眠は健康を維持するために、とても大切な要素ですから、眠れないことを放っておかないで欲しいですね。そこで今回、不眠を解消する方法をご紹介します。
原因を知る
原因は大きく2つ。
ひとつは環境。例えば、寝る時間と起きる時間がバラバラな不規則な生活、職場や家庭、友人とのストレス、食生活の乱れ、スマフォなどによる光の刺激、カフェインの取りすぎ、運動など。こちらは生活を見直すことによって、改善がみられることが多いので、原因がどこにあるのか、一日の生活スケジュールを一週間ほど書き出し確認してみてください。
そしてもう一つが、うつ病などの病気が原因となっているもの。生活環境改善でも変わらない場合は、専門家の力を借りましょう。
ホットミルクを飲んでみる
鎮静作用を持つ脳内物質“セロトニン”は、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌をうながします。その“セロトニン”の材料となっているのが、アミノ酸の一種で“トリプトファン”。これは、大豆や牛乳から摂取可能ですから、寝る前には過度の飲酒をさけ、ホットミルクを飲む習慣をつけると、不眠の解消につながるとされています。
明るさを避けてみる
睡眠ホルモンである“メラトニン”は、暗くなってくると分泌量が増え始めると言われています。眠りにつく2時間ほど前からパソコンやテレビ、携帯電話の画面の光をさけ、部屋を暗くした状態にすることが眠りにつきやすくなるとされています。
体温を下げていく
体の内部の温度が低くなるほど、眠りやすさが強くなっていくという研究結果があるのです。良く、眠くなると手足が温かくなると言われますが、これは、体の外に熱が逃げていくという現象なんだそうです。なので、お風呂上り、少し熱の覚めた頃が布団に入って眠るチャンスなんだと言われています。
寝る子は育つと言いますが、不眠は健康に影響することは勿論、生活にも色々と支障が出てしまうことがありますよね。眠れない日がある…なんて悩んでいないで、一日でも早く解決の糸口を探してみた方がよさそうですね。