デジタル黒板(電子黒板)なるものが登場し、導入する学校が増えています。
ホワイトボードとイメージスキャナとプリンタを備え、生徒一人一人がタブレットを使って授業を受ける『デジタル授業』に、文部科学省は子供たちの学習意欲を高める効果があるとして普及を図っています。
実際に子ども達が受けている『デジタル授業』とはどんなものなのでしょうか?
1、ピラミッドや自由の女神の高さ測定にチャレンジ!
例えば『ピラミドや自由の女神の高さを、三角比を使って求める』という授業では、バーチャル地球儀ソフトを使い、太陽の高度と影のでき方を動画で追いながら測定。高さ計測します。
今までは、机上で平面図を見ながら立体を想像し、全く距離感や大きさが掴めぬまま、ただただ数字をロボットのごとく計算するだけでした。しかし、大きさの感覚を確認、立体感を認識しながらリアルを学べるため理解度は数段アップ!だとか。
参照 http://www.hitachi-solutions.co.jp/stabohiroba/case_study.html
2、いつでもどこでも本物を実体験!
なかなか見つけることができない昆虫や、夜にしか見えない星も、動画を使って、いつでもどこでも教室のなかで本物を見ながら学べる!さらに、よく見たい部分は拡大して、さらに360℃のパノラマで見ることが可能なので、納得がいくまで研究できますね。
参照 http://familyblog.shogakukan.co.jp/news/2012/01/000507.html
3、ゲームのような授業に興奮!
英語の授業では一人一台、タブレットが使用されます。埋め方式問題の答えを
タブレットに書き込むと、瞬時に答え合わせが行われ、他にも発音がわからない所は音声で直ぐに確認ができます。
知らないワードはインターネットで即時に検索!次から次へと、しかも自分のペースでぐんぐん学習できる!求めれば直ぐに答えてくれる。そんな状況に子どもの学習意欲は上がる一方!
ひと昔前までは、机の上で動かない写真とにらめっこ。わからなければ辞書で調べ、図書室へ行き資料をあさり…その場で疑問が出ても直ぐに解決できない状況に「面倒臭いから後で」とその結果、わからない所が蓄積され、勉強への意欲が薄れていったものです。
しかし、今では、電子機器の発達により、学習中に起こる疑問を即座に解決できることでさらに疑問がドンドン生まれ、知識も短時間にいっぱい増えていきます。視覚を通しリアルを頭にインプットできるから、情報も正しい!こんな学習方法を受けている子ども達が担う日本の今後が楽しみです。
電子黒板は、いかに利用するかが課題になっています。教員側が使いこなせない…という問題もでてきているそうです。
色々と出来てしまうからこそ、その活用方法にアイディアが必要そうですね。
< 取材・文 / 石橋アキ江 >