レノボ・ジャパン合同会社は、長年にわたり人々の生活を支え続けてきたPCやスマートフォン、その他事業系のデバイスたちを“卒業”という形で祝賀するべく、2024年3月13日(水)に「デバイスたちの卒業式」を挙行。
イベントを通じてレノボ・グループ全体で取り組んでいるサステナビリティに関するアクションを紹介すると共に「地球環境を考える在校生」としてゲストに村重杏奈さんを迎えたトークセッションも開かれました。
・デバイスたちに感謝を伝えることがサステナブルアクションの第一歩
イベントではまず、レノボ・ジャパンの代表取締役社長 檜山太郎さんが校長として登壇。
ホールの座席に並べられたレノボのPCをはじめとする役目を終えた卒業生のデバイスたちを労い、さらに卒業生代理として村重杏奈さんが卒業証書を授与しました。
レノボは昨年約270万台のデバイスを世に送り出してきたとのこと。長年連れ添ってきたデバイスに対して、感謝を伝えることこそがサステナブルアクションの第一歩であると考え、卒業シーズンにあわせて活躍してきたデバイスたちに卒業証書を授与する運びとなったそうです。
卒業を迎えたデバイスは次のユーザーへ引き継がれたり、デバイスの中にある再生可能な部品を取り出して次の世代へ繋げていくなどされるそうで、これを支えているのがレノボグループが今進めている機器買取サービスだとか。
機器の循環をしっかり助け、継続し、持続する、そういったことを環境に非常に大切なこととメーカーとして注力していきたいそう。
また卒業生代理として、さらに地球環境を考える在校生として登壇した村重さんは、
「地球環境を考えると一言で言っても、電気をこまめに消したり、食べ残しをしないなど、減らすことばかりを考えていました。自分たちを支えてくれたものに感謝する。そして、適切な方法で買取回収してもらって、次の進路に進んでもらうことも重要なサステナブルアクションなんだと知ることができたのは、紛れもなく、今回卒業されるデバイスの皆さんのおかげです。これからも、物を大切に扱い、この卒業式をきっかけに、企業のリサイクル活動に注目し、地球環境の事を考え直します。」
と送辞という形でメッセージを送りました。
・レノボが取り組むサステナブルアクションについて
レノボ・ジャパンのサービスセールス事業統括本部長の吉田尚弘さんからはレノボの行っているサステナブルアクションについてのプレゼンテーションが行われました。
環境に対する取り組みは日本のIT部門にとって経営課題となっており、レノボでは2050年までに温室効果ガスネットゼロを目標に掲げているとのこと。
具体的な取り組みとして、2025/26会計年度までに100%のPC製品でリサイクル素材を使用すること、90%のPC製品のパッケージにリサイクル素材を使用すること、消費電力を抑えるテクノロジーを取り入れるなどしていくとのこと。
またデバイスから発生する炭素排出量をオフセットするLenovo CO2 オフセットサービス、ユーザーの負担とデータセキュリティのリスクを軽減しつつ役目を全うしたハードウェア資産の再利用を推進する機器買取サービス(Asset Recovery Services)の環境にやさしい2つのサービスに注力していくそう。
デザインや製造、使用中から使用後まで、一連のライフサイクルを通じて持続可能性を最大限追求しながらサステナブルな取り組みを今後も進めていくそうです。
・村重杏奈さんと考える「サステナブルな暮らし方」トークセッション
ゲストの村重杏奈さん、レノボの檜山社長による「サステナブルな暮らし方」をテーマにしたトークセッションでは、サステナブルについて普段どんな取り組みをしているかについて、
「仕事でもサステナブルに関することが増えてきたので、何もしていないと説得力がないと思い、コスメを購入する際に環境にやさしいかどうかをチェックするようになりました。」と村重さん。
これを受けて檜山社長は、
「自分の身の回りのことから意識することはとても大切。企業的には輸送する際の梱包材や、製品の素材に再生可能なものを使うなどは1社だけだとなかなか実現できません。企業活動として、仲間を募り、連携していくことが大事だと思います。」と決意を新たに。
「一人の力だけでは限界があるので、若い世代に対して身近なところにもサステナブルは存在することを伝えていきたいです。」と村重さんも今回のイベントを通して、今後のサステナブルな暮らし方を見つめ直すきっかけとなったようでした。
環境問題は自分ごととして意識し伝えることが難しいということで、今回「卒業式」という形で少しでも多くの人にレノボの環境に対する活動を知ってもらえるように工夫したとのこと。
村重さんのように身近なことから少しずつ意識することが、サステナブルな社会への実現の近道となりそうです。