アミューズ期待の新星として令和元年にデビューしたガールズユニット「@onefive」。デビュー直後に彼女たちを襲ったのが“コロナ禍”でした。ライブなどができない中での活動。デビューシングル「まだ見ぬ世界」のミュージックビデオは現場での指示がもらえない自宅撮影だったそうです。
それでも彼女たちは前向き。「オンラインライブを何度か開催した。オンラインだからこそできるカメラワークと、客席を使ったパフォーマンスをしたことが印象に残っている。初めはお客さんの前でパフォーマンスできなくて残念だと思っていたけれど、オンラインを最大限に活かしたパフォーマンスになって達成感があった」と話します。
さて、去る2月2日には待望のファーストアルバム「1518(イチゴイチエ)」が発売。その中に収録された「Lalala Lucky」のミュージックビデオは、高校生との共同制作によるもの。コラボのきっかけを作ったのは、映像編集ソフトなどを手掛けるアドビでした。
高校生の感性とアドビの技術
@onefiveのメンバー4人も全員17歳です。「高校生の私たちだから考えられる、つくれるものがあると思った。同年代のクリエイターとミュージックビデオをつくったら、今までにない新たな魅力や可能性を発見できるのではないか」と、共同制作のきっかけを語りました。
ミュージックビデオ共同制作に携わったのは、学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校で映像制作や編集を学んでいる6人の生徒。「N高にはクリエイティブな活動をしている生徒が多く在籍しているので、制作を共にできる機会はとても有意義なものになるだろうと思った」と@onefiveとのコラボについて振り返り、また「終わりの見えないコロナ禍の中で、いかなる環境においても逆境をチャンスに変えていく力が必要とされる時代なんだとしみじみ感じていました。日常の中の小さなLuckyを糧にしたい!」と@onefiveメンバーと同様に前向きなコメントを発信しました。
また、@onefiveの印象については「朝から続く撮影の中でも、笑顔を絶やさず撮影の合間も楽しそうに話している姿が印象的だった。とても明るく、仲が良いグループなのだなと感じた。撮影を見学している私たちにも話しかけたり、カイロを持ってきてくれたりして。フレンドリーに接してもらいました」と述べました。
公開されたミュージックビデオは、所々にポップな文字やイラストが出現。元気付けられるメンバーの表情と歌詞を見事に盛り立てています。@onefiveも「初めて見るようなかっこいいエフェクトまで色々な編集がされていて、想像以上のクオリティで感動した。Lalala Luckyの魅力を最大限演出してくれる素敵な映像となって、とても嬉しい」と、とても満足している様子でした。
動画編集などはAdobe After EffectsやAdobe Premiere Proが使われています。まさに高校生の若い感性とクリエイティブを支える企業が融合した作品でしょう。
(YouTube:https://youtu.be/OFUsCszJofc)
2022年3月現在、YouTubeによるミュージックビデオLalala Luckyの視聴回数は33万回を突破。これは@onefiveオフィシャルアカウントが公開している動画の中で最多となっています。単純に曲を楽しむだけでなく、制作に携わったコロナ禍のN高の学生を思いながら視聴すると、また違った思いが溢れてきますね。