「ブラックホールは、オレンジかった」と、ブラックホールを初めて見た科学者がガガーリンを真似て言ったかどうかは、定かではございませんが、先日、人類はブラックホールの写真撮影に成功いたしました。235年もの間、理論上のものでしかなかった、あのホールでございます。
そんな大偉業を予言していた絵本があるのをご存知でございましょうか…。6月発売予定の月刊絵本「たくさんのふしぎ」7月号でございます。タイトルがなんと!「ブラックホールって なんだろう?」でございます。…あまりにもゴイスーなタイミングでございます。
もちろん、撮影成功してから急遽決まった企画ではございません。「たくさんのふしぎ」は、3月の時点で、すでに、2019年度(2020年3月号まで)のラインナップが発表になっております。
「どうせ、子ども向けの絵本でしょ。子供だましでしょ」と思わないで頂きたい!…決して決して思わないで頂きたいのでございます。
こちらの「たくさんのふしぎ」は、毎回、各分野の権威、第一人者の方が担当されております。ちなみに、この7月号の文を担当されているのは、嶺重慎さま。ブラックホールの著書も何冊も出されておられる天文学者でブラックホールの権威でございます。大人が読んでも楽しめるレベルというよりは、むしろ、大人がハマるレベルなのでございます。
ちなみに、最新号(5月号)のタイトルは「日本海のはなし」。文を担当されているのは、海洋学者の蒲生俊敬さま。東京大学名誉教授でございます。「日本海 その深層で起こっていること」「日本海学の新世紀」「海洋地球化学」「環境の地球化学」などの著書があり、数々の賞を受賞されております。
内容は、身近でありながら実態があまり知られていない日本海の内側はどのような構造になっていて、中の水はどのように動いているのか、日本海に隠された驚きのメカニズムを紹介。日本海の新たな側面に触れられる一冊でございます。
ついでに…。4月号のタイトルは「家をかざる」。こちらは、壁に花を描いた家、カラフルで可愛いドアや窓わくの家、屋根を三つ編みにした家、全体を青くぬった家など、世界中の美しく飾りつけた家を30年年以上にわたり撮影し続けてきた写真家、小松義夫さまの写真絵本でございます。テーマは、「飾らなくても住めるのに、どうして人は家を飾るのでしょう?」でございます。…ふ、深い!
子供向けと侮るなかれなのでございます。「たくさんのふしぎ」は大人が読んで、いやむしろ大人の方が楽しめる絵本でございます。
少し前に大ヒットした「ざんねんないきもの辞典」が面白いと感じた大人の方はハマること間違いナッシングでございます。内容的には、それよりレベルが高いです。「ざんねんないきもの辞典」の次には、この「たくさんのふしぎ」ブームがくるかも…でございます。
お子様のいらっしゃる方は是非、親子でお楽しみ頂きたいのでございます。
ちなみに、こちらの「たくさんのふしぎ」は、月刊絵本(年齢にあった子ども向けの絵本が毎月配達されるサービス)ですが、一般購入が可能でございます。日本最大級の雑誌専門サイトのオンライン書店「Fujisan」で購入、定期購読が可能でございます。また、大きな書店にも置かれております。
是非一度、「さくさんのふしぎ」をご体験くださいませ。知的好奇心の高い方、クイズ番組好きの大人の方であればハマること間違いナッシングでございます。
(文:絵本トレンドライター N田N昌)