みなさまは「ティニー ふうせんいぬのものがたり」という絵本をご存じでございましょうか…。
2013年に出版された絵本で、2014年からはアニメ化されMHK Eテレで「ふうせんいぬティニー」として放送されていたので、ご存じの方も多いかも。
そもそも、この「ティニー ふうせんいぬのものがたり」は、マガジンハウスのライフスタイル情報誌「Casa BRUTUS」で連載されており、読者からのリクエストが多く絵本化されたのだとか。当初、絵本化の予定はなかったので、絵本化する際に、テキストなど子供向けに書き直しもされたそうでございます。
そんな経緯があり、ついに映画化され、この夏公開されるのでございます。
ところで、一体どんなお話なのか…。あることから体に風船を巻きつけていた主人公、小犬のティニーは風に飛ばされ、雲の上に飛んでいきます。その雲の上にはなんと!超カラフルなふうせん王国が…。さらにそこには、生まれつき風船が体についている“ふうせんどうぶつ”たちがぞろぞろ歩いて、いや、浮いているのでございます。
そんな王国をティニーが冒険する物語でございます。それにしても設定が凄すぎる!いったい誰がこんな設定を…と思っておりましたら、ヒットメーカーの川村元気様ではございませんか…。
ちなみに、体に風船を巻いた“ふうせんどうぶつ”というキャラクターは、川村様が子供の頃に見た夢が発想の元となったそうでございます。
念のため、川村元気さまのプロフィールを…。
「告白」「悪人」「モテキ」「おおかみこどもの雨と雪」「バクマン。」「バケモノの子」「君の名は。」「怒り」などの数々の大ヒット映画を製作。2011年には優れた映画製作者に贈られる「藤本賞」を史上最年少で受賞。それだけではございません、作家としても活躍されております。2012年には、初小説「世界から猫が消えたなら」を発表。こちらは本屋大賞にノミネートされ、映画にもなりました。さらに2作目の「億男」も中国での映画化が決定。去年12月に出版された最新作「四月になれば彼女は」も話題でございます。
そして、この「ティニー ふうせんいぬのものがたり」の絵を担当している方、こちらもまた話題の方なのでございます。
日光江戸村の「ニャンまげ」やTBSテレビのマスコットキャラクター「BooBo(ブーブ)」などの数々のデザインを手掛けるアートディレクターの佐野研二郎様。東京オリンピックエンブレムで炎上したあの方です。炎上事件はありましたが、その実力は言うまでもございません。
この話題性の高い2人がタッグを組んだ映画、タイトルは「ふうせんいぬティニー なんだかふしぎなきょうりゅうのくに!」。8月25日より全国公開予定でございます。
こちら2本立てで、もう一作も人気絵本作品、「くまのがっこう パティシエ・ジャッキーとおひさまのスイーツ」でございます。(文:N田N昌)