知っていました?ベビーカーに乗った赤ちゃんは、それを押してるママよりも5度くらい暑いんですって。体温調節がうまくできない赤ちゃんは汗っかき。1年間使用したベビーカーには、ダニのフンや死骸などが。定期的に水洗いしないとダメなんです!特に今年は猛暑になると予想されていて、小さな子どものいる家庭はヒトゴトでは済まされませんね。
さて、ザ・リッツカールトン東京で6月27日、ベビーカーなどの育児製品開発・販売を行うアップリカ・チルドレンズプロダクツ合同会社のトークイベントが行われ、近年はママタレとして活躍する坂下千里子さんがゲストに登場しました。
このイベントは、同社創立70周年を記念して企画されたもの。当日はプレママや赤ちゃんを抱いた新米ママさんらを招待。赤ちゃんの元気な泣き声がBGMの、賑やかな会になりました。
トークイベントの登壇者は坂下さんのほか、同志社大学赤ちゃん学研究センターセンター長の小西行郎先生と同社の河崎桂子さん。それぞれの立場から「より快適な赤ちゃんとのお出かけのために」をテーマに語り合いました。
ベビーカーの赤ちゃんは過酷な環境にいる!
2児の母である坂下さんはこれからの季節について「水分補給や暑さ対策は大事。特にうちの子は汗っかきで、Tシャツの中にガーゼをかませたりしていました」とエピソードを披露。河崎さんは「赤ちゃんの皮膚は大人の半分くらいの薄さ。バリア機能は低い」とし、有害物質のこびりついたベビーカーは定期的に洗うことを勧めていました。ダニのフンや死骸は水に溶けるのです。坂下さんは「ベビーカーに座ったままお菓子を食べている。確かに洗わないと」と納得した様子でした。
真夏の炎天下では、地面近くと地上高150cmで約5度も温度差があるそうです。また、地面に近いほどホコリや排ガスが多く、ベビーカーの赤ちゃんは過酷な環境の中にいると言えます。河崎さんは座面を高くした「ハイシート」のベビーカーを推奨していました。
一方、小西先生は「暑くても外に出ることは大切」だと話します。「汗をかくことは大事な能力で、赤ちゃんの頃にしっかり汗をかかないと、大きくなってから熱中症になりやすくなる。適当に汗をかくこと」と提唱します。
坂下さんも「ずっと家の中にいたら、部屋の中もぐちゃぐちゃになる(笑)。外に出てママ友に会うと、自分もリフレッシュできますよね」と答えていました。
子育て夫婦円満の秘訣は?坂下「1年間は絶対ケンカする」
坂下さんは子どもが小さい時、万全を期すために息子を抱っこしてベビーカーに娘を乗せて、荷物をいっぱい持って出かけていたそうです。
今では旦那さんが子どもをプールやボルダリングに連れて行くなど、円満な子育てをしているみたいですね。
今年9月に出産を予定している参加者ママから、そんな坂下さんに対して「旦那さんと一緒に上手に子育てする秘訣は」という質問が。坂下さんは「子どもが生まれる時に2人で子育てしようと約束すること。でも最初の1年は絶対たくさんケンカします」と暴露。小西先生もこれには賛同で「ケンカしない子育てなんてありえない」としていました。
河崎さんへは「抱っこ紐の装着の仕方」についての質問が飛びました。「自分の体にフィットさせること。赤ちゃんのおでこにキスができるくらい高い位置で」とアドバイス。坂下さんは「えっ!?上なの?私は下でやっていて、ギックリ腰3回やった」と驚いていました。
ともあれ、かわいい大切な赤ちゃん。赤ちゃんの気持ちになって、夫婦でしっかり育てていきたいですね。そのためにはプロの意見や先輩ママの助言を聞くのが一番でしょう。
小西先生の最後のメッセージが印象的。「赤ちゃんは確かに無力だけれど、自分で動いている。何かしてあげることも重要だけど、信頼して邪魔をしないことも大事」。うーん。子育てって難しい!!