日本が予選4連勝と大盛り上がりのラグビーワールドカップ、そして来年は2020東京大会などと、スポーツをはじめ近年世界の関心が日本に集まっています。一方で逆に日本から世界に向けては、グローバル市場(海外市場)をターゲットとするビジネスの動きに視線が集まる今日この頃。従来に比べこの分野に対するハードルも下がり、トライしやすくなったという頃もありますます多くの関心を集めつつあります。
そして15日、東京・渋谷にてイベント「GLOBAL MARKETING WORLD 2019」が行われました。このイベントは、新時代における真のグローバルマーケティング実現に向けた道筋をビジネスシーンに提案すべく開催され、このシーンで活躍される方、または新たに参入したいと興味を持たれている企業などに向けてさまざまな可能性の糸口になる情報を提供しました。
今回このイベントを主催した(株)インフォキュービック・ジャパン(以下、インフォキュービック)の代表取締役である山岸ロハンさんは、今回のイベント開催のきっかけは、国内のグローバル市場に対する関心が高まる一方で、参入への不安や何から手を付けたらいいのかという疑問などを、企業さんなどが抱えているという傾向があると感じられていたことにあったそうです。
インフォキュービックは、グローバルなデジタルマーケティングに向けたビジネスソリューションを提供する会社であり、よく展示会での出展や自社で行っているセミナーなどの現場で、実際にそんな空気を感じたといいます。
チャレンジする手段は昔に比べて飛躍的に多くなりましたが、逆に選択肢も多い。そのためチャレンジには躊躇する傾向がある一方で、たくさんの可能性があるジャンルともいえるでしょう。現在インフォキュービックのようなデジタルマーケティングを専業とする企業はまだそれほど多くはなく、その意味ではみんなで課題を共有する空間があれば、と今回のイベント開催へとつながることになりました。
この日のイベントでは、インバウンド/アウトバウンドという両方のテーマに対してのブース、およびセミナーが設けられました。これは、グローバル市場に向けてのアプローチには、どちらか片方というよりは両方に目を向ける必要があるという考えのもとより構成されました。
セミナーではフェイスブックによるFacebook、Instagramを利用した例、グーグルからは検索などを利用した例などによりインバウンド/アウトバウンドというアプローチに対する使用例やTipの解説などが行われました。また近年ecサイトとしては世界的にも急成長を遂げているアリババは、中国に向けたその市場の事情、そしてその課題に向けたソリューションの紹介などが行われました。
またインフォキュービックをはじめカーツメディアワークス、sprinklrなどといったグローバル市場参入へのさまざまなソリューションを提供する企業がブースを開き、それぞれの事業紹介などを行い、訪れた方々も熱心にその説明に聞き入ったり、名刺交換などで人脈形成を図られるなど、活発な交流が行われていました。
12〜13日にかけて日本に上陸した台風の影響もあり来場者数も心配されていましたが、セミナーにブースにと、多くの方が訪れまずまずの盛況ぶりを見せ、グローバル市場に向けた関心の高さを感じさせていました。10月から消費税が10%に引き上げられるなど、経済としてもその動向に不安などが叫ばれている日本国内の市場ですが、国内に閉じた市場でビジネスを展開していくことは、現在厳しい状況ともみられます。
それだけに逆に海外に目を向け、果敢にチャレンジしていくという意向が現れてくるのは必然の傾向であるともいえます。海外今回のこのイベントなどを通して、今後日本からグルーバル市場に向けたビジネスシーンがどのように変化していくのか、その動向には要注目といえるでしょう。