カーリング女子、本橋麻里、初の著書に「(出版) ギリギリまで悩んだ」

2019/01/23
桂伸也

昨年「そだねー」という会話の一言が流行語大賞にもなり話題を呼んだ、カーリング女子日本代表。昨年行われた平昌冬季オリンピックでは出場、銅メダルを獲得と、その快挙に注目が集まりました。そのメンバーである本橋麻里さんが、自身初の著書『0から1をつくる 地元で見つけた、世界での勝ち方』を発売、その発売発表会見が23日に東京にて行われました。

本橋さんはチーム青森のメンバーとして2006年のトリノ、2010年のバンクーバーの冬季五輪に出場。その後新チームロコ・ソラーレを立ち上げて2018年に平昌冬季五輪に出場、見事に銅メダルを獲得した後、同年にチームを一般社団法人化し、本橋さん自身は代表理事としてチームのスタッフになり、マネジメントや後進の指導、育成に携わられています。この本は、そんな北海道の地方都市から日本史上初の銅メダルを獲得したチームを作り上げた経験から得た経験に基づいて書かれた実践的ビジネス論書です。

「自分の愛する町、生まれ育った町で、愛情をもって育ててくれた人たちから教わったカーリングを繋げていきたい」そんな思いを抱き、今も人口3700人の故郷、北海道の常呂町でカーリングに携わられている本橋さん。「故郷から世界へ」というスローガンをもって競技に取り組まれていますが、当初はバカにされることも。 それでも「夢を見ることと、挑戦することは悪いことじゃない」と、改めてこれまでの道のりを回想しながらコメント。

そんな中で「(競技が)世界的にも進化しているけど、カーリングの日本スポーツ界における位置づけも変わってきましたし、選手一本で食べていけるような女子選手も増えました」とカーリングに対する世の目線が変わったことを振り返られました。また現在のチーム法人化について「選手として希望を持ってもらいたいし、カーリング選手だったということに胸を張ってもらいたい。なるべく長くカーリングを続けられるような状態にしたいのが目標」と、カーリングに対するさらに意欲的な姿勢を見せておられました。

他方、現在は子育てもされている本橋さん。もともと選手として一般社会に出るという経験もなく選手になり、時にはワガママなプレーを見せ勝てなかったという経験もあったと振り返りながら、結婚し育児という経験をしたことが、カーリングのプレーに生きたことを改めて実感。

「育児がこんなにも予測がつかなくて、自分より優先するものということが、衝撃的だった」と最初は戸惑ったものの、その経験から「ワンクッションを置いて行動に移す」という立ち振る舞いを覚え、それがオリンピック前にチームと触れ合う際に役立ったものとなったと語られました。

チームとしては、メダル獲得から1年が過ぎた現在は「選手は浮かれていることは少ない。次にこうしなきゃ、こうしたい、もっと頑張らなきゃという意識の中で男女ともにできています。いい向上心があるし、そんな仲間がそろっています」と、既にチームは次の大舞台に向けて意欲満々の様子。「今はチームのスローガンである“世界一”を、どうやって叶えるかということに集中しています。多分、誰に聞いても同じことを言うと思う」と、既に次の目標に向けて既に始動している模様。

一方、本の巻末にはロコ・ソラーレのメンバーや夫からのコメントが、本橋に内緒で製本の段階で入れられ、ちょっとしたサプライズに。そのことを本を見て知ったという本橋さんは「この本を出すのに不安があったんです、せっかくチームでやってきたのに、私だけの本になるのが嫌で。どうしようかギリギリまで悩んでいたんですけど、みんなのメッセージがあることで「チームの本」になりましたし、最後に温かいサプライズがあったので、より愛着がわきました」と編集者への感謝とともに、出版の喜びを語られました。

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桂伸也
この記事を書いた人

桂伸也

フリーライター。元々音楽系からのスタートですが、現在は広く浅くという感じではありますが芸能全般、幅広く執筆を行っています。またエンタメ、芸能に限らずスポーツ、アミューズメント系と…何が得意なのかが不明な感じ。逆に困ったときに声を掛ければ、何らか答えが戻ってくるというか…ある意味“変な奴”(笑)

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