音楽の新たな楽しみ方の中心を目指す「SHIBUYA MUSIC WEEK」開催

2018/11/12
桂伸也

2018年10月30日から11月4日の6日間にわたり、東京・渋谷で初となる関東最大級の街フェス「SHIBUYA MUSIC WEEK」が開催された。

「SHIBUYA MUSIC WEEK」は、「街のいたるところで音楽が鳴り響き、渋谷に住む人・働く人・遊びに来る人と、音楽の新しい出会いをつくる新しい渋谷の秋の風物詩」を目指し11月3日の“レコードの日”を挟んで行われる一週間の祭典。2018年9月に新たにオープンした新たなスペースである渋谷ストリームホールをメイン会場としつつ、周辺の様々な会場で盛りだくさんの音楽イベントを開催した。今回はイベントのメインとなる11月3、4日の前半、3日の様子をレポートする。

「フラッと来て、楽しめる」場所

会場への入り口となる4階のフロアでは、音楽関連のアイテム紹介スペースや、ギターの試奏スペース、さらにはレコードジャケットギャラリーなど、パッと見るだけでも楽しくなってくるようなブースが立ち並ぶ。ジャケットギャラリーのようなコレクターには堪らないものもあれば、楽器プレーヤにアピールする試奏スペースなど、様々なアプローチで音楽的欲求をくすぐる催しに溢れ、そこにいるだけで楽しい気分になる。

また弾き語りトラックメイカーアイドルの眉村ちあきらが登場するトークショーステージでは、非常に観衆と近い距離で、楽しいトークに花を咲かせる。ついにはミニステージまで行われ、ところ狭しと暴れ周り、ついにはステージを降りて観衆の立つフロアで踊り出す眉村など、大きな盛り上がりも見せていた。

MUSIC WEEK実行委員会の役員である、日本レコード協会の企画・広報部部長の庄司恵人氏に、この日を迎えた感想やイベントへの思い、今後への展望などを語ってもらった。

_この日を迎えられた感想はいかがでしょう?

庄司 本当に。特に今回の『SHIBUYA MUSIC WEEK』にかかわるんですけど、やっぱり昔から「音楽の町」渋谷といわれているとおりで、特に渋谷区自体も当然音楽にはすごく積極的に取り組まれている自治体でもありますし、またわれわれ音楽業界からみても、やっぱり渋谷は切っても切り離せない街ですので、その街でこんな形のイベントができたというのは、非常に嬉しいです。

_渋谷で行うということに、今後音楽の裾野を広げるという可能性みたいなものはありますか?

庄司 もちろん。元々秋口、特に文化の日って実は「レコードの日」という日なんです。だからこの日には“皆さんも日本全国で、音楽を楽しみましょう”という祭りをやりたいという希望がまず一つ。ただその中で、とはいっても何をやるの?というところもあると思うんですね。

だからまずはその象徴的なものを渋谷で『SHIBUYA MUSIC WEEK』というスタイルでやってみよう、という思いを形にしたのが、今回のこうしたイベントなんです。ですからさらなる理想としては、これがたとえば札幌で『札幌ミュージックウィーク』みたいなイベントが、どこかの自治体やどこかの企業さんでもいいけどやってもらったりとか、一方で「博多で何かある」「大阪で何かある」みたいな事がドンドン広がっていくのが理想だなと思っています。

_ここ何年も「なかなかCDが売れない」という話を、音楽の現場などでよく耳にしますが…

庄司 確かにCD自体の売り上げは右肩下がり、それはご存知のとおりですが、一方で音楽を楽しむ方法として音楽配信とか、特にサブスクリプションで聴いてくるという風に変わってきているので、実は音楽を楽しんでいる層というのは、思ったより全然減っていない、むしろ増えているというか。

ただ、今は音楽以外にも娯楽は沢山ありますよね。映画でいえば、映画館もあるしNetflixみたいなの映像配信も充実しているし、そんなところでも当然皆さん競合しているところが多々あります。そんな中で、改めて音楽を楽しめるきっかけを作っていきたい、ということが、今回の趣旨なんです。これまでも色んなところ、たとえば我々の日本レコード協会に近い団体でもいろんなイベントをそれぞれやっていまして。

それでまずは我々の近いところだけでも、色んな形で色んな時期にやったイベントを、どうせだったら一箇所に同じ時期に集中させることによって、お客さんがフラッと「渋谷に行ってみようか?」「いろんなイベントをやっているぞ!?」と思ってもらえる、お客さんがより楽しめる機会が増える、という場所を提供できれば、そんなところも狙いの一つであります。

_今後第二回、三回と開催できるとすれば、もっと盛り上げていきたいですね。

庄司 もちろん!今回は第一回ですから様子見というところもあり、まずはミニマムの形でスタートですが、今回の結果を見て“では今後うちでもやってみよう、”みたいな感じになればと。だからそうやって、いろんな方がドンドン参加してもらえると、もっとこのイベントは大きくなり、最終的には渋谷の色んなところで、音が鳴っているというところへたどり着く。そんな格好が理想かなと思っています。

例えば若い方は、アグレッシブに新しい音楽をどんどん吸収されていますけど、その一方でちょっと音楽から離れて子育て忙しかった方々でも、フラッと行ってみたら久々に“やっぱり音楽って楽しいな”と思ってもらえるように、音楽に戻ってもらえるきっかけになれば、それはありがたいと思います。

“暖かさ”“優しさ”を感じさせるイベント

5階のフロアではHMVの物販・廃盤セールブースにDJブースと、マニアには堪らないアイテムが並ぶ。

さらに6階では『ライブナタリー presents 「Shibuya Music Meeting」』と題され、眉村ちあきや11月3日当日にLPを発売した大森靖子らを迎えたミニライブを開催。新しくお目見えした気持ちのよいライブスペースで、彼女らの根っからのファンやこの日初めて彼女らを見る者など、さまざまな音楽ファンが会場を訪れ、熱気ムンムンのステージより煽りを受けさらに会場を暑く、熱くしていった。

「Shibuya Music Meeting」でトップバッターを務め、イベントを大きく盛り上げた眉村ちあきに、イベントの印象や今後の抱負などをたずねてみた。

_白熱のステージでしたね!感想はいかがでしょう?

眉村 (会場が)でっかくて人がいっぱい!でもみんなちゃんと聴いてくれている顔をしてくれたから、人がいっぱいいたけどみんな優しくて、大好きな暖かいところでした。

_見た感じ、“私のこと、知らねえなー”みたいな人は、結構おられたのでしょうか?にもかかわらず、皆さんすごくノってくれた?

眉村 だって、知らない人がいっぱいだから(笑)。でも本当にすごく優しかったです!でも全員を引き込んでやろうという気持ちで、やりました。そしたらちゃんと聴いてくれて、嬉しかったです!

_また、このイベントに出られた感想をおうかがいできますでしょうか?

眉村 もうそれはすごく嬉しいです!今回はトークも設けてくださって、ステージのタイトルも「Do you know 眉村ちあき?」って名前をつけてもらって(笑)。本当に優しいです、ここのイベントは優しいです、みんな。

_渋谷という町には、どんなイメージがありますか?

眉村 何でもある街!って感じですね。若いけど怖くないというイメージがあります(笑)。

_「若いけど怖くない」?(笑)。音楽の街というイメージは?

眉村 私の中では、まだ下北沢の方がイメージあるかも。下北沢、高円寺とかがすごく印象あって、その次位に渋谷がすごいという印象があります。渋谷は余りにも有名で、メインな感じじゃないですか?誰もが知っている街。

_では、ここでビッグになるのもひとつの目標ですね。

眉村 なりたいです!渋谷のでっかい街頭ビジョン画面に出たら、すごいですよね!そこは目標です!やっぱりみんなそこは憧れだと思います。(このイベントには)もう来年も、再来年も当然出たいですぅ!超出たい!

_意気込み十分ですね。何か野望みたいなものはありますか?

次回は、孫正義さんを連れていきたいです!孫さんに会ってみたい!(笑)私が出ることで、孫さんが来るくらいのビッグイベントにしたいです!

眉村が語ったように“暖かさ”、人々の“優しさ”を感じたイベントだった。演者側がそんな印象を持ってしまうだけに、観衆側もなおさらに楽しさの中に、“暖かさ”、人々の“優しさ”を感じるものだったようにも思える。

またイベントとしての目標の一つと庄司氏が言われた「お客さんがフラッと「渋谷に行ってみようか?」と思ってもらえる」という意思が大きく感じられるものであり、ライブなどの盛り上がりは“フラッと”気軽に入って楽しむことを考えると、実は十分にお得な感じもある。

4日のイベントはさらにプレミアムでバラエティに富んだトークショー、ライブ、イベントなどが企画されている。今後そんな要素がどんな形で充実していくのか?またその範囲がどんな風に拡大していくのか?来年以降の動きにも是非期待していきたいところだ。

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桂伸也
この記事を書いた人

桂伸也

フリーライター。元々音楽系からのスタートですが、現在は広く浅くという感じではありますが芸能全般、幅広く執筆を行っています。またエンタメ、芸能に限らずスポーツ、アミューズメント系と…何が得意なのかが不明な感じ。逆に困ったときに声を掛ければ、何らか答えが戻ってくるというか…ある意味“変な奴”(笑)

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