少し前まで、女性が好む鍋といったらコラーゲン鍋!という状況でした。食べた翌日にはお肌がプルプルになっているという伝説まで生んだこのメニュー、実はアラサー女性の「好きな鍋」アンケートでランクインしていなかったのです。
鍋といえば?
ちなみに我が家では、キムチ鍋ともつ鍋を作ることが多いのです。先日はカレー鍋に挑戦しました。どれも味がしっかりついています。しかしひと昔前まで、鍋といえば、具材を水炊きし、それをポン酢しょうゆなどに漬けていただくというスタイルのものがポピュラーだったと思うのです。
それがこうした多彩な味の鍋を楽しめるようになったのには、なんといっても鍋の素の普及があるはず。今やスーパーに行くと、目移りするほどの多種多様な鍋の素が売られています。もつ鍋だけで何種類もあるので迷ってしまうほどで、私たちはその日の気分で鍋を選べる優雅な身分となりました。
アラサー女性は大の鍋好き
『GINGER』2020年2月号では、アラサー女性が好む鍋についてリサーチしています。すごいと思ったのは、鍋が好き、と回答した人が100%だったことと、どのくらいの頻度で鍋を食べますかという問いに「週2-3回」と答えた人が35%、さらには「ほぼ毎日」が8%もいたこと。アラサー女性はかなりの鍋好きだったのです。
そして好きな鍋1位に輝いたのは、なんと「しゃぶしゃぶ」!お肉を湯に通す手軽なしゃぶしゃぶは、ヘルシー志向の女性に圧倒的支持を得ていたのでした。白菜や春菊など、同時に野菜もあれこれ食べられるのも人気なのでしょう。
ヘルシー志向の鍋がランクイン
そしてコラーゲン鍋はベスト3には入っていませんでした。代わりにランクインしていたのは、豆乳鍋。白い鍋がアラサー女性の心を掴んでいました。私もごま豆乳鍋を食べたことがありますが、豆乳鍋はシチューのようなまろやかさがあり、ごま油の香りが食欲をそそり、とてもおいしいのです。
豆乳鍋の魅力は、なんといっても大豆成分も一緒に摂れるというところ。大豆たんぱくはもちろんのこと、アラサー女性を惹きつけるのはおそらくイソフラボンでしょう。女性ホルモンと似た成分だと言われているので、減り始めている女性ホルモンを補いたくて、本能的に豆乳鍋をチョイスしているところはあるかもしれません。
少し前まではお肌のためにコラーゲン鍋を好んでいたアラサー女性たちは、今では女性ホルモンを求めて豆乳鍋に走っているのかもしれません。どちらにしても、おいしさにプラスして、自分がより美しくなることを求めているのです。美への飽くなき探究心が、鍋事情からも透けてみえるところが興味深いですね。