猛暑が和らぎ、徐々に秋の気配が漂ってきました。秋といえば食欲の秋。日本人の食卓に欠かせない、お米の収穫時期でもあります。
有名米ブランド「コシヒカリ」を生んだ福井県はこのほど新ブランド米「いちほまれ」を開発。いよいよ9月から本格販売をスタートさせます。CMには福井県美浜町出身の演歌歌手、五木ひろしさんを採用。7日には都内でCM発表会が行われました。
同会には主催者の西川一誠福井県知事、来賓としてJA福井県五連会長の田波俊明氏らが出席。ゲストの五木ひろしさん、CMを手がけた山口直哉監督とともに、CM映像の披露とトークセッションを実施しました。
地元福井県の新ブランド米イメージキャラクターとなった五木さんは「待っていましたという感じ。福井が生んだコシヒカリは、なんとなく他県に取られてしまっている。コシヒカリを超えたお米の誕生を嬉しく思う」と話しました。
また、西川知事直々の依頼だったことを明かし「いちほまれという名前が良い。全国の皆さんに日本一のお米としてPRしていく」と決意を語っていました。
西川知事は「福井県は6年連続で幸福度日本一を獲得している。その県が生んだ美味しいお米の決定版。販売開始に合わせて各地でCMを放映していく」としました。
“時も止まる”美味しさを表現したCM
発表された新CM45秒バージョンは「福井からコシヒカリを超えたいちほまれ、誕生」という五木さんの挨拶から始まります。映し出されたのは、ごく一般的な3人家族の朝食風景。その食卓に五木さんが突然やってきます。
「皆さんに食べていただきたいお米があるんです」と言って差し出したのは、炊きたてのいちほまれ。ひと口食べたお父さんは「優しい甘さ!」、お母さんは「粒感と粘りのハーモニー」と言って至福の表情を浮かべます。そして3人家族の動きが止まりました。そこへ五木さんの「時も止まる美味しさ」というメッセージ。いちほまれの魅力を最大限に表現されたCMに仕上がっています。
山口監督は「テーマは揃って朝食を囲む家族団らん。美味しさを表現するためにストップモーションで演出しました。撮影に使用したお米は50kgです」とコンセプトを説明しました。
トークセッションでは五木さんの福井での思い出が語られ「自然豊かなところ。川があって山があって少し行けば日本海が広がっている。子どもの頃の遊び相手は自然。夏は海、冬はスキー。大きな自然の中で育ち、ここで夢や希望が膨らんだ」とエピソードを披露。「良い声が出るのもお米のおかげだと思う。毎年送り出す新曲は、自分の子どもや分身のよう。いちほまれもにも、私が出す新曲のような思いがある」と語りました。
いちほまれは9月23日(日)から福井県で先行販売、29日(土)から全国で販売されます。