カオスを楽しめ!世田谷区なのに、まるで東南アジアな下北沢の魅力

2016/01/13
放送作家 山﨑恵輔

世田谷区という場所にどんなイメージをお持ちでしょうか?

高級住宅街?セレブ?所さん?【世田谷区に住んでいる=お金持ち】というイメージを持っている方もいるのではないでしょうか。

 

ところが、その世田谷区にあるのが“カオス”という言葉が日本で一番似合う街“シモキタ”なんです。

 

ここが変だよ、下北沢!カオスポイントを紹介!

東京23区で一番人口が多く、二番目に面積が広い世田谷区には、様々な文化が混在します。

そんな中でも、一番異質な空気が漂っているエリアが下北沢は区の北東部に位置します。その雰囲気はまるで東南アジアです。

 

カオスポイント1『下北沢駅は常に何かの工事をしている』

下北沢駅とその周辺は常に何かの工事をしています。

その工事に決して終わる雰囲気は感じられません。

私はこんな下北沢駅を“駅界のサグラダファミリア”と勝手に呼んでいます。

しかし、この決して終わりそうもない工事がシモキタのカオスな雰囲気を引き立てています。

下北沢駅
京王線が地上に、小田急線が地下にもぐる予定。2018年には開業する予定らしいですが……?

 

カオスポイント2『ギターを背負っている人多め』

やはり、シモキタと言えば音楽の街。

ギターを背負った若者は、かなり多いです。

もしかしたら雰囲気で背負っている人もいるのでは?と思うくらい、

ギターを持っている人がたくさんいます。

 

カオスポイント3『目的の店を探すのが大変』

下北沢と言えば“路地”。

その路地は、【小田急線】と【京王線】という斜めに交差した二つの線路を基準に併走し、それぞれが混在しているため、初心者が店を探すのは少々困難です。狭い路地に入って迷子になると、目的の店よりも気になる店を発見することも多いので、ぜひみなさん迷子になって頂きたいです。

下北沢駅
下北路地裏グルメなんてコトバがあるほど。隠れた名店も多いのです。

 

カオスポイント4『閉まっている店もオシャレ』

シモキタという土地柄、あるもの全てがオシャレに見えてしまいます。

中でもお店のシャッターがかなりオシャレです。なかには落書きなのか、意図的に描いているのか分らないものもありますが、それはもはや芸術の域まで達しています。

お店が閉まっている時も通行人を楽しませようとするシモキタ人の心意気が感じられます。

下北沢駅
下北一番街商店街さんでは、シャッターにされた落書きを消すために、このシャッターアートを始めたそうです。ホームページで描き手も募集しています!
http://www.shimokita1ban.com/gallery

 

カオスポイント5『安すぎる価格設定』

シモキタはリユース商品が多いことでも有名ですが、価格設定が日本とは思えない物がたくさんあります。

1000円以下の古着は当たり前。500円以下で食べられるランチも多数存在します。

毎週金・土・日には、無料で見られるお笑いライブもやっています。

ストリートパフォーマーにも高確率で出会うことができるため、お金のない休日にはぜひシモキタに行ってみてください!

下北沢駅
下北沢は、古着の街といわれています。駅北口付近にあった「下北沢駅前食品市場」(駅開発で消滅)は、戦後の闇市がそのまま残る貴重な商店街。その闇市の古着は、戦後の日本をささえ、さらに昭和・平成とかけて下北に集まる貧乏学生達をささえ、今では下北を象徴するアイテムになりました。

 

カオスなシモキタも変わり始めている!

そんなカオスなシモキタも少しずつ変わり始めています。

以前は、駅の中はまるで迷路のようで、外に出れば“開かずの踏切”というものも存在しました。

現在は、小田急線は地下に潜り、人々の暮らしは便利になりました。将来的には、駅の近くにショッピングモールも出来る予定です。

 

暮らしが便利になる一方で、以前のシモキタらしさというものは少しずつ薄れているように思います。

街の様相が変わる前に、カオスなシモキタをぜひ見て頂きたいです。

 

下北沢のことをもっとよく知りたけば「世田谷ライフ」

世田谷ライフは世田谷の魅力がたっぷり詰まった雑誌。

地域ごとに特集が組まれ、よりディープな内容まで取り扱っています。

1159474
世田谷ライフmagazine No.51
 エイ出版社

 

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放送作家 山﨑恵輔
この記事を書いた人

放送作家 山﨑恵輔

"放送作家/リサーチャー。1993年生まれ。 大学三年生の時に、ワタナベコメディスクール放送作家総合 コースに入学。一年後、株式会社ライターズ・オフィスへ所属。 テレビのリサーチ、ライブ制作などの活動をしている。"

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