あの、国民的缶コーヒー飲料製品『UCC ミルクコーヒー』が、缶コーヒーのロングセラー製品としてギネス世界記録に認定され話題になっています。
缶コーヒーの草分として国内のコーヒー飲用の裾野を大きく広げ、1969年発売以来49年間で約150億本を販売した『UCC ミルクコーヒー』。現在は、9代目を展開中です。
その誕生のきっかけは、創業者である上島忠雄氏が駅で買った瓶入りのコーヒー牛乳を、出発しそうになった列車に乗るために、ほとんど飲めないまま返却しなけばならなかったという“もったいない”エピソードから。
電車の中でも飲めたなら…と、瓶の代わりに気軽に飲める“缶入り”のコーヒーを思いついた上島氏は、さっそく開発に着手。しかし、コーヒーとミルクの分離、高熱殺菌による風味の変化、そして、缶に含まれる鉄イオンとコーヒー成分のタンニンの結合によりコーヒーが真っ黒く変色する問題など、解決しなければならないことが山積に。
缶の内側に特殊コーティングをする技術を製缶会社と開発するなど試行錯誤の末、ついに1969年4月、世界初の缶コーヒー『UCC ミルクコーヒー入り』が誕生。翌年の大阪万博(1970年)をきっかけに日本全国で親しまれるようになり、現在では、約3億5千万ケース※に達する缶コーヒー市場を築くに至っています。※2017年度
今月4日にはギネス世界記録認定授与式を実施。今回のギネス世界記録認定に際し、UCC上島珈琲株式会社 代表取締役会長の上島達司氏は「世界初の缶コーヒーとして “いつでも、どこでも、一人でも多くの人においしいコーヒーをお届けしたい”という創業精神を胸に、これからも社員一丸となって取り組んでまいります」とコメントしました。
また、マーケティング本部製品開発部飲料開発チーム係長 油谷仁敬氏は、「時代に沿った形で変化を重ねてきたことが、ギネス世界記録認定につながったと思う」とコメントし、今後も皆様に愛される製品づくりをしていきたいと意気込みを新たにしました。
発売開始50年の節目を前に、嬉しいニュースとなった『UCC ミルクコーヒー』のギネス認定。おなじみの赤と茶色、そして白のトレードカラーと共に、最も親しみのある缶コーヒーブランドとして、ますますの発展に期待です。