日本損害保険協会(以下、損保協会)と防災科学技術研究所(以下、防災科研)は、災害関連データを活用したデジタルコンテンツ「地震10秒診断」を公開。今後30年以内に震度5弱~震度7までの5段階の揺れに見舞われる確率などを表示するもので、地震への備えを考えるきっかけになると話題を呼んでいる。
■「地震10秒診断」:https://www.jishin-hoken.jp/10sec-sim/
同コンテンツでは「現在地で診断」ボタンをワンタップするだけで、今後30年以内に強い揺れに見舞われる確率を表示。さらに、その規模の地震が起きた場合に想定される「停電日数」「ガス停止日数」「断水日数」「家屋の全壊確率(木造及び鉄骨コンクリート造)」「出火確率」の5種類のシミュレーション結果を提供する。
ライフラインの復旧予測は「早い」「平均」「遅い」の3段階、家屋の全壊確率は「木造」か「鉄筋コンクリート造」を切り替えて結果を表示することができる。
例として、「東京都中央区銀座3丁目」で「地震10秒診断」を実施した場合、今後30年以内に震度6強以上の揺れに見舞われる確率は32%。ライフラインが復旧するまでには、停電日数が5日間、ガス停止日数が27日間、断水日数は41日間に及ぶと診断される。
本コンテンツにおいて、防災科研は地震の予測データとライフラインの支障日数シミュレーションデータ等を損保協会に提供。また、損保協会は利用者の位置情報を基に防災科研から提供されるデータから、その場所の今後30年以内に、震度5弱~震度7までの5段階の揺れに見舞われる確率及びライフラインの復旧にかかる期間などの数値を抽出。「地震10秒診断」の結果として「地震保険特設サイト」に掲載する。
※本コンテンツの利用は、日本国内に限られます
※本診断結果は防災科研の研究成果に基づき算出しています。必ずしも診断結果どおりの被害が発生するものではありません。