お笑いコンビ・爆笑問題の田中裕二さまが、頭痛を訴え救急車で搬送され、くも膜下出血・脳梗塞と診断され入院されたという年始のニュース、皆さまも驚かれたのでは…。今では元気にお仕事に復帰されておりますが…
その原因として報じられていたのが、“お菓子王子”でございます。
そう、田中さまは大のお菓子好きで、仕事現場でもお菓子ばかり食べていたとか。田中さまに限らず、“お菓子王子”、“お菓子王女”の方、多いのではございませんでしょうか。
お菓子は決して体に悪いわけではございません。ただ、食べ過ぎはよくないようでございます。甘いものや糖質の多い食事の摂り過ぎは、むし歯や歯周病だけでなく、生活習慣病の原因にもなるようでございます。
そんななか、今回ご紹介するのは、読んでいると甘いものが食べたく絵本でございます。田中さまの妻、山口もえさまに絶対に夫には見せないようお伝えしたい絵本でございます。大袈裟だと思われる方、いらっしゃるかもしれません、そういった方は、騙されたと思って読んでみて頂きたいのでございます。もちろん、そのあとで甘いものを食べたくなるのを覚悟の上で、でございます。
その絵本というのが、こちら。
「あま~いしろくま」(作・絵:柴田 ケイコ 出版社:PHP研究所)
2020年のリブロ絵本大賞、TSUTAYAえほん大賞を受賞するなど、今話題の人気絵本作家の柴田ケイコさまの絵本でございます。その柴田さんを一気に人気絵本作家に押し上げたのが、この作品を含む「しろくま」シリーズでございます。
様々な食べ物の中に入って甘美な表情を浮かべる食いしん坊なシロクマの絵本でございます。特にストーリーはございません。ページをめくるたび、様々な食べ物の中に入り込んでいるだけなのでございます。
「ごはんの中って、ふわふわして気持ちよさそうだなぁ」と、シロクマがお茶碗に盛られたご飯の中に肩まで浸かってご満悦の表情を見せているのでございます。これだけでございます。しかし、これが、人間の感性・感情を鷲掴みにするのでございます。きっと、人間の本能の中に、美味しそうな食べ物の中にどっぷり浸かってみたい、入り込んでみたいという感覚があるのではないかと。
柴田さまの、この「食べ物に入ってみる」という妄想、いやコンセプトは、大当たり!続編の「あま〜いしろくま」に始まり、「シロクマ」シリーズは、お弁当、野菜、海の幸、肉料理など、これまでに7作品をリリース!シリーズの累計発行部数は、20万部を突破する勢いだとか。
そして本題の「あま〜いしろくま」では、ロールケーキのクリームの部分に入っていたり、かき氷に頭からすっぽり突っ込んだり、ドーナツの中に浮き輪のように入り込んだり、…。やりたい放題でございます。スイーツ好きの欲望・本能を鷲掴み!存分に満たしてくれること、間違いナッシングでございます。
「あま〜いしろくま」さらに、柴田さまの「しろくま」シリーズの絵本、是非一度、手にとってご体験頂きたいのでございます。読んでみて頂きたいのでございます。いやいや、“お菓子王子”、“お菓子王女”には決して見ないで頂きたいのでございます。
(文:絵本トレンドライター N田N昌)