
2026年5月13日(水)~5月15日(金)に開催された、日本最大級の教育総合展「第17 回 EDIX 東京」に、世界的なデジタル学習プラットフォーム企業のKahoot!(本社:ノルウェー・オスロ / CEO:Eilert Giertsen Hanoa/エイラート・ギェルツェン・ハノワ)が初出展した。
会期中には、ユニバーサル ミュージック グループの日本法人・ユニバーサル ミュージック合同会社が展開する教育支援プラットフォーム「UM English Lab.」との特別セッションが実施。英語学習のなかに洋楽の要素を取り入れる、Kahoot!の新たな活用方法に迫った。

2013年にノルウェーで創業したKahoot!は、多肢選択問題を用いた学習プラットフォームであり、クイズ番組に参加しているような感覚で、楽しみながら学びの知見を深めることができる。
日本で本格的な活動を始めたのは昨年からだが、「授業に取り入れることで、生徒主体の活気ある学習が実現する」と利用者から高い評価を獲得し、今ではICTの活用を目指す多くの学校で採用されている。
リアルタイムの講義で使うことはもちろん、zoomを活用したリモート授業や、宿題という形での課題割り当ても可能であり、さまざまな場面に導入できる点もKahoot!ならではの魅力である。
「エンゲージメントやモチベーション、授業への参加率が向上した」「生徒の成績が1段階上がった」というメタ分析の結果も発表されており、第三者機関による評価では、75カ国以上・1000以上の製品のなかから栄えある1位を獲得した。
グローバルエデュケーション部門の責任者であるリズ・クロフォード氏は、「クイズ形式なので、生徒はもちろん先生も一緒に楽しむことができます。日本を含め、世界各国900万人の先生方に使っていただいています。」と実績と反響を述べた。

リズ・クロフォード氏

2026年5月12日(火)にKahoot!とのオフィシャルパートナーシップ締結を発表した、ユニバーサル ミュージック合同会社。
洋楽の人気曲を使って作った生徒にささる副教材「UM English Lab.」をKahoot!のプラットフォームで展開することで、今までにない英語学習方法の確立を目指すという。
「今の若者が聴く音楽は、K-POPやJ-POPがほとんど。アルゴリズムの浸食によって興味関心が広がりにくい傾向もあり、どうしても自分の好きなもの以外を知るきっかけが失われているように感じます。未来を担う子どもたちには選択の幅を与えてあげたい……学校の授業で使える洋楽の教材を作り、無料で先生方にご提供することで、もっと取り上げていただけるのではないかと考えています。」とマーケティングストラテジー部・マネージャーの寺嶋真󠄁悟氏は「UM English Lab.」への想いを語った。

寺嶋真󠄁悟氏
寺嶋氏が初めてKahoot!と出会った場所は、我が子が通うオンライン学習塾。集中が途切れがちなWeb授業で、子どもが最後まで楽しく参加している姿を見て「こんな画期的なツールがあるのか」と感動した。
実際に出張授業で複数の学校を回ってみると、Kahoot!を使っている先生も多く、採用有無で生徒の集中力が全く違うと感じたという。

UM English Lab.とKahoot!双方の魅力を掛け合わせることで、より多くの生徒に洋楽の魅力が伝わり、楽しみながら英語を学ぶ意欲創出にも繋がることだろう。

「まだまだ知らない方も多いKahoot!ですが、先生方の口コミのおかげで、日本オフィスを開設する前から多くの教育現場でご利用いただいていましたし、最近はより著しい成長を見せていると感じています。」と、日本と韓国担当のグロースディレクターであるブレント・モリ氏は語る。

ブレント・モリ氏
利用率が1年で2倍になり、アクティブ教師数は20万人以上に増えたそうで、現場の声や評価・要望に応えることができるように日々アップデートを重ねている。
また、Kahoot!は、ユニバーサル ミュージックをはじめ、MARVELやLEGOなど、多様なジャンルの企業とパートナーシップ関係を構築している。今後はさらに教育系エコシステムパートナーの数を増やしていくとのこと、今まで以上に認知度が高まっていくだろう。

では、実際の教育現場ではどのような形でKahoot!を活用しているのだろうか。
大阪教育大学附属高等学校池田校舎で英語の講義を担当しているチャールズ氏は「授業の内容をただ先生が黒板に書くよりも、子どもたちが主体性をもって学ぶことができるツールだと思います。」とKahoot!のメリットに言及。

チャールズ氏
ただクイズを出題するだけではなく、レポート機能が搭載されているのも魅力であり、参加者一人ひとりの成績を瞬時に確認することができたり、解答に行き詰った生徒の情報を取得できたり……と進捗や理解度を速やかに把握できるのも講師側にとって嬉しいポイントだという。
クイズを楽しむだけではなく、習熟度に合わせた細やかなフォローアップを行うことができる点が、高い学習効果に繋がっていると言えるだろう。

実際にクイズコンテンツを体験する「Touch&Play」の時間が始まると、会場には「Kahoot!を用いた授業を受けたことがある」という学生のギャラリーも集まった。
声楽家として活動し、実際にクイズ制作を担当した仲戸川知恵子先生進行のもと、スティーヴィー・ワンダーの楽曲を聴きながら、歌詞のフレーズや単語の意味を紐解くリスニング・読解問題にチャレンジ。

仲戸川知恵子先生
解答時間と正解率の高さで順位を競い、みごと1位に輝いた参加者にはオリジナルの景品が贈呈された。
楽しみながら英語を学べる教材とは、まさにこのこと。参加者の笑顔がKahoot!というコンテンツの面白さと充実度を物語っていた。

義務教育で学んでいるにも関わらず、英語を話せる日本人の数が少ないという現状のなかで、Kahoot!とUM English Lab.の共鳴は、日本の英語教育のあり方に大きな変化をもたらすだろう。
教育現場での画期的な活用と今後のさらなる飛躍に注目していきたい。






